日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は12日、春場所千秋楽翌日の29日に予定されている
横綱審議委員会(横審)の定例会合が、現状では開催が決まっていないことを明かした。同部長は「今場所後に
開かれる予定はないんですよ。今のところは」と話した。1月の初場所後の定例会合は、新型コロナウイルス
感染拡大などの影響で行われなかった。
横綱・鶴竜(35)=陸奥=が、進退を懸けて出場する予定だった春場所(14日初日、東京・両国国技館)を
休場すると師匠の陸奥親方(元大関・霧島)が11日に明かした。休場は5場所連続20度目となる。鶴竜は
2019年名古屋場所で6回目の優勝を飾って以降、翌秋~先場所までの8場所で皆勤は昨年春場所のみ。
3場所連続休場した昨年11月場所後には、横綱審議委員会から「引退勧告」に次ぐ重さの「注意」の決議が
出された。その中で腰痛で先場所も全休し、今場所も土俵に立てない事態となった。
陸奥親方は、鶴竜が現役続行を強く希望していることも明らかにした。ただ崖っぷちの状況からの休場だけに、
春場所後に定例会合が開かれれば引退勧告などが決議される可能性も十分に考えられる。陸奥親方も「(周囲の
厳しい意見は)覚悟している。それを聞いてからまた、本人と話さなきゃいけない」と語っていた。
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