飲食料品の消費税0ではアルコール飲料など健康上問題になっているものも対象か
飲食料品の消費税を0%(免税)にするという議論において、「アルコール飲料」をどのように扱うかは非常に重要な論点です。
結論から申し上げますと、過去の議論や世界の事例を見ると、アルコール飲料は「生活必需品」ではなく「嗜好品」とみなされ、免税の対象から外される(標準税率が適用される)のが一般的です。
現在の日本の軽減税率制度(8%)でも、すでにアルコール飲料は対象外となっています。
1. アルコールが「0%」になりにくい理由
アルコール飲料が免税対象になりにくい理由は、主に3つあります。
健康への影響(社会的コスト)
過度な飲酒は生活習慣病や依存症の原因となり、医療費の増大につながります。健康を害する可能性があるものに税の優遇を与えるのは、政策の整合性が取れないという判断が働きます。
「生活必需品」ではないという定義
消費税の減免は、主に「生きるために最低限必要なもの(水、米、野菜など)」の負担を減らすことが目的です。お酒は「嗜好品」に分類されるため、優先順位が下がります。
財源の確保
酒税とは別に消費税もしっかり徴収することで、社会保障などの財源を維持したいという政府側の意図があります。
2. 諸外国の事例(食品0%の国ではどうなっているか)
食料品に対して消費税(付加価値税)を免除、または極めて低く設定している国でも、アルコールは別扱いになっています。
国名 ・基本的な食品の税率・アルコール飲料の税率
イギリス 0% 20% (標準税率)
フランス 5.5% 20% (標準税率)
ドイツ 7% 19% (標準税率)
カナダ 0% 各州の標準税率
ポイント: ほとんどの国で、「食べ物は0%だが、お酒や外食は高い税率をかける」という明確な線引きがなされています。
3. 健康上の問題がある「砂糖」などの扱い
ご質問にある「健康上問題になるもの」という観点では、最近ではアルコールだけでなく「砂糖(甘味飲料)」についても議論が分かれています。
砂糖税(ソーダ税)の導入:
イギリスやメキシコなどでは、肥満や糖尿病対策として、砂糖を多く含む飲料に高い税率を課したり、免税の対象から外したりする動きがあります。
日本の場合:
現在の日本の軽減税率では、お菓子やジュースも「飲食料品」として8%のままですが、
もし将来的に「0%」を導入する検討がなされれば、「嗜好品(菓子類・ジュース類)」を対象から外すべきだという議論が再燃する可能性は高いです。
まとめ
もし日本で「食料品0%」が実現したとしても、アルコール飲料は現在の10%(あるいはそれ以上の標準税率)に据え置かれる可能性が極めて高いと考えられます。
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