
自動車事故対策機構では後面衝突試験も実施するが、頚部保護性能試験とされ、
基本的に運転席が対象になる。
車種によっては助手席も対象としているが、後席は実施していない。
今の軽自動車は車内の広さを競っているため、後席のスライド位置を後端に寄せると、
同乗者の後頭部とリアウインドーが著しく接近する。
後席に座って走行中に後ろを振り返ると、不安になることもあるほどだ。
そして軽自動車の衝突安全基準は、「時速50キロの前面/側面衝突で乗員が保護されること」
とされてはいるが、後面衝突は「時速50キロの後面衝突で燃料が漏れないこと」だけだ。
軽自動車の開発担当者に尋ねると、
「後席のスライド位置を後端まで寄せた時の後面衝突試験も、社内では実施している」
という。そこで、
「後席を後端まで寄せた状態で後面から衝突され、なおかつ前側にも車両がいて
軽自動車が挟まれた場合、トランクスペースのあるセダンと比べて、後席の
乗員保護性能に差は生じないのか」
と尋ねると、
「軽自動車に追突した車両がセダンであれば、衝突される位置が低いため、
後席に座る乗員の頭部が直接被害を受ける心配も下がる。
しかし、追突した後続車両が背の高いSUVなどの場合は難しい」
とのコメントだった。
また最後に、
「軽自動車の後席のスライド位置を後端まで寄せた時と、
少し前寄りにして後頭部の後ろ側に余裕を持たせた時で、
追突の被害に差は生じるか」
と尋ねると、
「差が付かないとはいえない」
との返答だった。
スライド機能を備えた軽自動車の後席に座った時は、スライド位置を不必要に
後ろ側まで寄せるのは控えた方が無難だろう。
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