さて、先日ブルームバーグでこんな記事を発見した。
『ボーナス、パフォーマンス最悪社員ももらえる会社が3分の1』
“タワーズ・ワトソンによれば、10企業中3企業はパフォーマンス目標を達成できなかった社員にも
ボーナスを支払うつもりで、この割合は07年以来の最大。昨年は28%だった。”
ということ。
なるほど10社中7社で、最悪評価の社員にはボーナス・ゼロ。
「さすがアメリカだ」と思う人もいるかもしれないし、逆に「3社も払っちゃうの? 意外とアメリカも優しいな」
と思う人もいるだろう。
だが、このような続きがある。
タワーズ・ワトソンによれば、パフォーマンス目標を全く満たせない社員は3%のみ。
部分的にしか満たせない社員は8%いるという。
目標を達成する社員は 56%、目標を上回るパフォーマンスの社員は25%、大きく上回るのは8%だった。
「そこそこ」、または「期待以下」の社員に支払うボーナスの額が大きいように思われる。
「最悪」がどの程度なのかわからないが、3%しかいない最悪の社員(言い方は悪いが、多くの場合は不良社員だろう)
にもボーナスが払われるのだ。
これを「成果主義」と呼ぶべきなのだろうか…。
期待を上回った社員には、記事内にもあるように約19%の上乗せがあるらしい。
(あくまで平均値であり、飛びぬけて高く払う会社もありそうなので、そう考えると中央値はもっと低いかもしれない)
これも、「2割上乗せはいいなあ」と思うのか、「たった2割ですか?」と思うのかは人それぞれだろうが、
個人的にはやっぱり「そんなに劇的な差はないな」と思ってしまう。
日本でも、営業などなら、もっと差がつく職業/会社はいっぱいあるだろう。
まあ、一つの例なので何とも言えないが、個人的にはやはり、一部の人が騒ぐほどアメリカも成果主義ではないような
気はしているし、企業経営者や人事の人たちは、そのことをもっと認識すべきだと思うのである。
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