少なくとも5千年前から愛飲されていたともいわれ、水、お茶に次いで世界で3番目に飲まれている飲料とされているビール。
日本でも、居酒屋で「とりあえずビール」と注文される超定番であることに異論はないだろう。
ところで、お店で出されるビールのほとんどが、本来のうまさが失われていると聞いたら驚くのではないだろうか。
「お店で飲む9割のビールは死んでいる」
こう言うのは、(株)PERFECT BEER代表取締役の藤沼正俊さん。ビアパブやビアガーデンを複数店運営する若手起業家だ。
藤沼さんは、主要ビールメーカーが製造するビール自体はおいしいものだとしている。
しかし、飲食店で提供する段になって、ほとんどがそうではなくなっている(死んでいる)と力説する。
■うまいビールには法則がある
この発言は、ビール党にはちょっとした衝撃だが、明確な理由がある。
藤沼さんは同書のなかで、その理由として、多くの飲食店ではビールグラスの洗浄やビールサーバーのメンテナンスが、しっかりなされていない点を挙げる。
意外に聞こえるが、これができていない場合、「苦味や雑味が強く、ひどい場合には酸っぱいにおいのするビールが提供される」としている。
「そんな簡単な話なの?」と思ったが、多くのお店は、日常の運営に追われてそこが疎かになっているそうだ。
また、ビール本来の味が保たれるかどうかの決め手として、鮮度管理や樽のガス圧管理なども挙げる。
これが徹底されているかが、うまさの分かれ目になるという。
では、「みんなでビアガーデンに行こう」となったとき、そのあたりを事前に確認する方法はあるのだろうか。
藤沼さんは、グルメサイトの口コミ情報でわかるという。チェックすべきは、ビールの投稿写真。
そのなかでも、グラスに注がれているビールの泡に注目する。それが、「見るからにきめが細かく、かつクリーミー」であれば、ひとまず合格。
また、飲み終わった状態のグラスも見て、間隔をおいて泡の跡がリング状(エンジェルリングと呼ぶ)に残っているかもポイント。
エンジェルリングがあれば、ビールは適温、グラスは清潔、注ぎ方も申し分なしと判断できるそう。(以下略)
https://serai.jp/gourmet/118996...
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