【びわ湖大花火】有料観覧客以外の来場自粛要請に広がる波紋…進む花火大会のタダ見客排除、有料客とのマナー差は歴然との報告も
大津市で4年ぶりに開催される「びわ湖大花火大会」を巡り、主催者が滋賀県外の観光客に対して、有料観覧以外の来場を自粛するように促す異例の呼びかけをしていると報じられたことが、大きな反響を呼んでいるようだ。
びわ湖大花火大会は、県や大津市、観光振興団体などでつくる実行委員会が主催。約1万発の花火が湖面に映し出されるのがウリだといい、コロナ禍前の開催では打ち上げ場所の大津港を中心に約35万人の観光客が詰めかけていた。
コロナ禍で中止が続き、今年は4年ぶりの開催ということで、例年以上の混雑が予測されることから、今年は4,500円~6万円の有料観覧席を前回から約1万席増やして約5万席用意するいっぽうで、無料の観覧エリアを縮小。
先述の通り有料観覧以外の来場自粛を呼びかけるとともに、有料エリアを囲むようにフェンスを立て、周辺の道路からの視界を遮る計画だ。
フェンスの設置に関しては、地元自治会長らが「高い壁で花火が見えなくなる」「住民の楽しみはなく、安心安全な住環境が脅かされるだけだ」などと猛反発しており、実行委員会に「今回の開催には反対します」との決議文を提出したのだ。
■今や大規模花火大会の約7割が有料化
花火大会開催地域の周辺住民にとって、このようなゴミ問題にくわえ渋滞や無断駐車などの交通トラブルの発生は悩みの種といったところだが、それでも花火自体は間近の“特等席”でみられるというのは、ある意味でのメリットといえるところ。
ところが、今回のびわ湖大花火大会に関しては会場にフェンスを立て、有料観覧席から以外の視界をことごとく遮ってしまおうということのようで、これにより唯一の“恩恵”を奪われる格好となった地元自治会が激怒するのも、気持ちとしては分からなくないところだ。
ただ、全国で開催されている花火大会全体の状況を見てみると、最近は多くが有料化へと向かっている流れのようで、帝国データバンクの調査によれば、動員客数が10万人以上の大規模な大会の約7割が有料化されており、またその有料席の約8割が、コロナ前と比べて値上がりしているようだ。
実際、つい先日行われた日本三大花火の一つである「長岡まつり大花火大会」では、32万8,000人分の有料観覧席を設け、観覧席はその有料のものだけだったということで、一部からは“拝金主義”といった批判も出ていた。
実際のところ観覧者数は29万5,000人と、昨年より1万5,000人増の大盛況に。しかも有料観覧席で見ていた客は総じてマナーが良かったようで、それに対しタダで見ていたであろう客のマナーは相変わらず……だったというのだ。
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