「オマエなんて、いつでもクビ飛ばせるぞ!」木原副長官は怒鳴り…“妻の元夫怪死事件”全容を“捜査一課伝説の取調官”が実名告発
昨年、警視庁を退職した佐藤。取材に応じる契機となったのは、7月13日の露木康浩警察庁長官の定例会見での発言だった。小誌がこれまで報じてきた、安田種雄さん(享年28)の不審死について、露木は「証拠上、事件性が認められないと警視庁が明らかにしている」と述べた。だが、佐藤氏はこう憤るのだ。
「警察庁長官のコメントは頭にきた。何が『事件性はない』だ。あの発言は真面目に仕事してきた俺たちを馬鹿にしてるよな。当時から我々はホシを挙げるために全力で捜査に当たってきた。ところが、志半ばで中断させられたんだよ」
佐藤が警視庁本部2階の取調室で、木原の妻となっていたX子さんと初めて向き合ったのは、2018年10月上旬のこと。当初、X子さんは無言を貫いた。
佐藤「X子さんよぉ、呼ばれた理由くらい分かるよな?」 X子「……」
X子は連日、警視庁本部と自宅を往復。まるで武装するかのように完璧にメイクを施し、香水の香りを振りまいた。
「取り調べでは癖を見抜くために、カマをかけることもある。X子は分かりやすくて、素直な子だった」(佐藤)
そんな中、X子はDNA採取のための採尿や採血を拒否。佐藤はやむを得ず、身体検査令状を取ってX子の自宅へ向かった。だが、待ち合わせ時間に認識の相違があり、佐藤は予定時刻を30分ほど過ぎて木原家に到着。すると、待ち構えていた木原が怒髪天を衝く勢いで向かってきた。
「時間ぐらい守れよ! お前なんて、いつでもクビ飛ばせるぞ!」
「X子の取り調べが佳境を迎えた矢先にストップした」木原は、X子さんの取り調べにも注文を付けていた。
「木原は『国会の召集日までに取り調べを終わらせろ』と捜査幹部に話していたと聞いている。『国会が始まれば、妻の取り調べの間、子供の面倒を見る人間がいない』というわけだ」(佐藤)
その臨時国会の開会が10月24日。だが、12月には閉会を迎える。そのため佐藤は「国会が終わったら取り調べ再開だろう」と高をくくっていた。だが――。国会開会直前の10月下旬、佐藤は上司である佐和田立雄管理官に、こう告げられた。
「明日で全て終わりだ」佐藤が語気を強める。
「X子の取り調べが佳境を迎え『今から証拠を探そう』という矢先にストップした。捜査一課で100件近くも調べをやってきたけど、これだけ流れができていたのに調べが取りやめになるなんて経験したことがない。悔しくて、頭にきたよな」
そして、佐藤は一つの決断を胸に、X子さんの「最後の取り調べ」に臨んだ――。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7590ffdd282de2837e9fa...
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