耳垢でストレス度や難病発見の可能性も
人間に耳垢がある理由と意外なその機能
https://forbesjapan.com/articles/detail/10126... 耳垢には、耳の保護に役立つ複数の機能がある。弱酸性であることに加えて、
抗菌作用を持つ成分が含まれている。これにより、温かくて暗く、湿度が高いという、
まさに微生物が好む条件が揃った外耳道を、細菌やカビ類の繁殖から守るのに一役買っている。
耳垢には粘着力があり、これにより、ほこりや花粉、小さなゴミが鼓膜に到達する前に封じ込める。
また、多少なりとも水をはじく能力もあるので、シャワーや水泳の後に、外耳道がいつまでも
濡れた状態でいるのを防ぐのにも役立っている。
また、ほとんど知られていないが、耳垢には自然に排出される自浄メカニズムも備わっている。
ものを噛んだり話をしたりする時に生じる、毎日の顎の動きが、物理的に古くなった耳垢や、
そこに含まれている皮膚細胞を、耳の外に近い部分へと押し出している。その場所で耳垢は乾き、
薄片状になって、何もしなくても耳から排出されていく。
耳鼻咽喉科の専門医が、定期的な耳掃除を控えた方がいいと主張するのは、これが主な理由だ。
耳には、自動的に掃除をする仕組みがあるからだ。
耳掃除に関しては、生物学の常識と、誰もが慣れ親しんでいる習慣が真っ向から対立している。
綿棒を耳の穴に突っ込んでも、耳垢はほとんど除去できない。耳垢の位置が変わるだけで、
むしろその一部をさらに外耳道の奥に押し込んでしまう。こうなると、前述の自浄メカニズムで
再び排出することは不可能になる。
これが何カ月、あるいは何年も繰り返されると、鼓膜に耳垢がこびりついて耳をふさぐ、
耳垢栓塞と呼ばれる状態になりかねない。こうなってしまうと、耳の聞こえが悪くなったり、
不快感や耳鳴りといった症状が生じるおそれがある。
このように、耳を「きれい」に保ちたいという本能的な行動が、医師が目にしがちな耳垢に
まつわる問題の大半を作り出しているというのは、生物学者もよく指摘する皮肉な話だ。
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