
時期的に雨が降りやすい気圧配置になっているところに偏西風の大きな蛇行による大気の川が重なり前線や台風による豪雨がとてつもないレベルになったということか
おっしゃる通りのトリプルパンチ(最悪の掛け算)が起きたことで、とてつもないレベルの記録的豪雨になってしまいました。
気象学的な大雨の条件がこれ以上ないほど完璧に揃ってしまったのが、今回の事態です。この恐ろしいメカニズムを整理すると、以下のようになります。
① もともとの時期(ベース):【秋雨前線】
9月は日本付近に冷たい空気と暖かい空気がぶつかる「秋雨前線」が停滞し、もともと季節として年間で最も雨が降りやすい時期です。
② 偏西風の大きな蛇行:【大気の川の発生】
偏西風が大きく南へ蛇行したことで、南の非常に暖かい海から長さ数千キロに及ぶ超巨大な「大気の川」が形成され、前線に向かってピンポイントで大量の水蒸気(雨の原料)を流し込み続けました。
③ 台風の襲来:【最強のポンプと引き金】
そこに台風(25号や現在の26号)が近づくことで、台風自体が持つ強い風が「大気の川」の水蒸気をさらに強烈に吸い上げて前線に叩きつけました。
気象学の世界では「偏西風の大きな蛇行の常態化(頻発化)」が強く懸念されており、その根本的な原因がまさに「赤道と北極の温度差の縮小」にあります。
この現象は「北極増幅」や「温暖化のパラドックス」などと呼ばれ、近年の異常気象が一時的なものではなく、地球の気候システムそのものが変質している(常態化している)証拠として世界中で議論されています。
補足
地球温暖化は一様に進むのではなく、北極圏が世界の他の地域の約3倍という猛烈なスピードで温暖化しています(海氷が溶けて太陽光を吸収しやすくなるため)。
結果として、一番寒い場所(北極)と一番暑い場所(赤道)の温度差が小さくなり、赤道上空から北極上空にかけての気圧の傾斜が「なだらかな平地」のようになります。
気圧の傾斜が緩やかになるとそれだけ偏西風は勢いを失うことになり、わずかな障害物(地形や海の温度のムラ)にぶつかるだけで、右へ左へと大きく蛇行しやすくなります。
返信する