オランダのアムステルダム大学医療センター(Amsterdam UMC)で行われた研究によって、粒子加速器から発生した強力なX線をクリトリスを含む腰部に照射したところ、これまでで最も精密なクリトリスの神経構造が3Dで描き出すことに成功しました。
亀頭の中で「先細りして消える」とされてきた神経が、実は5本の太い幹に分かれて樹木のように広がり、しかもこれまで描かれてこなかった包皮や恥丘の皮膚にまで枝を伸ばしていたのです。
1486年の魔女狩り文書『魔女に与える鉄槌』などに代表される言説の中で、クリトリスは「悪魔の乳首」とみなされていきました。
これは魔女を見分ける身体的特徴のひとつとされ、女性の身体の一部が文字通り罪の証拠として扱われていた時代の記録です。
時代は下って1546年、フランスの解剖学者シャルル・エティエンヌは、自著の中でクリトリスを「恥ずべき器官」と記述しています。
クリトリスの研究はまさに時代との闘いだったと言えるでしょう。
ペニスなどでは比較的詳細に研究されてきた神経の全体像も、クリトリスでは不明のままだったのです。
そこで研究者たちは、思いがけない道具に手を伸ばしました。
今回の研究チームが使ったのが、シンクロトロンと呼ばれる粒子加速器です。
元々は物理学的な実験のための施設でしたが、電子を光速近くまで加速する過程で生じる極めて明るいX線が発生します。
研究者たちはこの粒子加速器によって生じたX線をクリトリスを含む骨盤にあてることにしました。
その精度は驚異的で、標本全体は20マイクロメートル、クリトリス亀頭の部分はさらに細かい2マイクロメートルという、MRIの数百倍にあたるミクロン単位で撮影されました。
研究チームはこのデータを、深層学習を組み合わせた画像解析ソフトを使って処理し、神経の走行を1本ずつ丹念に追跡していきました。
そうして描き出された神経の姿は、これまで医学教科書に載っていたイラストとは別物でした。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nazology/world/nazolog...
返信する