「黒インクの供給に心配がない理由」を含め、カルビーの白黒パッケージ化(2色化)の全容を分かりやすくまとめました。
📌 核心:カルビーの白黒パッケージ化の真実
カルビーが主力商品(ポテトチップスやかっぱえびせんなど14品目)を白黒2色にする最大の目的は、中東情勢の緊迫化に伴うナフサ(石油原料)の先行き不安に対し、商品の「安定供給(欠品防止)」を確実にするための防衛行動です。
1. 黒インクは増えるが、全体の原料は「大幅な引き算」になる
黒インクの使用量は増える: これまで赤や黄色などのカラーインクで描かれていたロゴやイラストを黒とグレーの濃淡だけで表現するため、1袋あたりの黒インクの消費量は増えます。
カラーは丸ごとカット: しかし、それ以上に何色ものカラーインク(赤・黄・青など)が一切不要になります。
白インクはもともと同じ: アルミフィルムの背景を隠す「ベースの白インク」はフルカラーの時から大量に塗られているため、白黒になっても消費量は急増しません。
結論: 黒が増える分を差し引いても、カラーがゼロになるためパッケージ全体のインク総量は激減します。さらに、何層もインクを重ねる「混色印刷」もなくなるため、使うインクの絶対量を大きく削ることができます。
2. 最大のボトルネック「有機溶剤」をドカンと削れる
印刷機はインクの色ごとに独立したマシン(ユニット)を動かします。
フルカラーから「白と黒の2色」に絞ることで、稼働するマシンが2つだけで済みます。
これにより、最も供給がひっ迫しているナフサ由来の「有機溶剤(マシンの維持や洗浄に使う成分)」を大量にカットでき、在庫に大きな余裕を生み出すことができます。
3. 【重要】黒インクが不足する心配が「ほぼない」理由
黒インクの消費量が増えても、供給がパンクしない理由は以下の2点にあります。
着色原料の国内自給: カラーインクの色成分はナフサ由来の化学物質に依存していますが、黒インクの色成分である「カーボンブラック(煤)」は、国内の製鉄所や化学工場から出る油を原発としており、地政学リスクの影響を受けず国内で安定して自給できます。
溶剤の余力: 会社全体(あるいは印刷業界全体)でカラーインクとそれに伴う溶剤を大量に削減できるため、増量した黒インクを製造するための溶剤は十分にまかなえます。
💡 一言でまとめると
「調達リスクの高い中東産のカラーインクや溶剤を極限まで引き算し、日本国内で100%安定して自給できる『白と黒』に頼ることで、ポテチの欠品を絶対に防ぐための賢い選択」といえます。
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