下院は民主党の過半数奪還が濃厚という。トランプが軍事行動を過激化するにも予算はその下院が握っているが
確かにその通りです。軍事行動には膨大な戦費が必要であり、その「予算(歳出権限)」を握る下院を民主党に押さえられることは、トランプ政権の軍事的なフリーハンドを大きく制限する最大の足枷となります。
専門家や憲法学者が指摘する、下院が民主党になった場合の「軍事・外交上の攻防」は以下の通りです。
1. 予算という「究極のブレーキ」
国防権限法(NDAA)の難航: 毎年の国防予算を定める法案において、民主党下院は「イラン攻撃の即時停止」や「特定の兵器運用予算の削除」を条件に掲げることができます。
資金の流用禁止: かつてトランプ氏が「国境の壁」建設のために国防予算を流用したような手法も、民主党下院は法的に厳しく制限し、1ドル単位で使途を監視・封鎖することが可能です。
2. 「戦争権限法」を巡る法廷闘争
憲法上、大統領には「軍最高司令官」としての緊急指揮権がありますが、宣戦布告や長期の軍事行動には議会の承認が必要です。
民主党下院は、予算執行を停止するだけでなく、「戦争権限法」に基づき、イラン等からの撤退を求める決議案を連発し、大統領の軍事行動を政治的・法的に追い詰めることができます。
3. 予算不要の「関税・制裁」への逃避
軍事行動に予算が使えないとなると、大統領は議会の承認なしに発動できる「経済的武器」にさらに依存するようになります。
通商拡大法232条(安全保障に基づく関税)などを乱用し、軍事力を行使できない代わりに、中国や同盟国に対して「関税」という形での経済戦争を激化させるリスクが、専門家の間で指摘されています。
結論:軍事も内政も「袋小路」
下院を失えば、軍事行動を維持するための補正予算すら通らなくなり、トランプ氏は「世界最強の軍隊を指揮しているが、燃料費や弾薬費を民主党に止められている」という異常な状態に陥ります。
これが現実となった場合、トランプ氏は「民主党のせいでアメリカの安全が脅かされている」という猛烈なキャンペーンを張り、2028年の次期大統領選(あるいは自身の後継者支援)に向けた「被害者としての政治闘争」に完全に舵を切る。
これが多くのシンクタンクが描く「レームダック化後のシナリオ」です。
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