トランプ関税政策の痛手となるのはどっちの議院の敗戦か?
下院が「攻撃(法案・予算)」の議院なら、上院は「人事・条約・裁判」の議院です。
トランプ政権の関税政策にとって、より深刻な痛手となるのは「下院」での敗北である可能性が高いです。
理由は、憲法上の権限と現状の造反リスクの2点に集約されます。
1. 下院:関税撤廃・阻止の「主導権」を握られる
米国憲法第1条により、関税を含む「課税」に関する法案の提出権限は下院にあります。
権限の奪還: 現在、最高裁が「大統領が議会の承認なしに関税を課すことは違憲」との判断を下したことで(2026年2月)、議会の権限が相対的に強まっています。
具体的な打撃: 民主党が下院を奪還すれば、トランプ氏が進める「10%のベースライン関税」などを無効化する法案を次々と可決し、政権の経済戦略を根底から揺さぶることが可能になります。
2. 足元で進む「下院共和党」の離反
中間選挙を待たずして、すでに下院では関税に対する反発が顕在化しています。
造反の発生: 2026年2月、カナダへの関税撤廃を求める決議案を巡り、共和党議員6名が民主党に同調して「造反」しました。
選挙への恐怖: 下院議員は2年ごとに改選されるため、関税による物価高や地元産業への打撃に敏感です。中間選挙で下院を失えば、トランプ氏は自党内の反対派を抑え込む力を完全に失うリスクがあります。
下院(435議席全改選): 過半数喪失の公算大
予測: 民主党が過半数を奪還する可能性が高いと複数の予測モデルが示しています。例えば、Race to the WH の予測モデル(2026年2月時点)では、民主党が勝利する確率を約69%としています。
要因: トランプ大統領の独立層やヒスパニック層における支持率低下(各30%・35%前後への下落)が指摘されており、接戦州での苦戦が予想されています。
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