東京新聞は9日、1日付朝刊やオンラインサイトに掲載した特別報道部長コラム「新年に寄せて」を削除したと発表した。
「『中国なにするものぞ』『進め一億火の玉だ』『日本国民よ特攻隊になれ』。ネット上には、威勢のいい言葉があふれています」と冒頭に記述され、同紙はこの部分を「誤りでした」とした。
「冒頭部分が誤りである以上、コラムとして成立しなくなるため、全文を削除して深くおわびします」と釈明した。
■「あふれている状況にない」
9日付朝刊と同日配信のオンラインサイトで釈明記事を掲載した。特別報道部長は西田義洋氏。
「中国なにするものぞ」などのコメントを巡っては、SNS上で実在が疑問視されていた。
同紙は問題のコメントについて、西田氏が昨年1年間のX(旧ツイッター)で検索して見つけたと主張。
その上で「投稿内容を見直したところ、対立をあおる意図で使われているとはいえず、引用に適したものではありませんでした」と指摘した。
「引用した言葉がネット上にあふれているという状況にはなく、表現の仕方も不適切でした」とも釈明した。
■コラムは「熱狂に歯止めをかけていく」も
同紙は「事実確認を徹底するとともに、チェック体制の強化に取り組み、再発防止に努めてまいります」としている。
コラムでは、先の大戦を巡って「新聞は局面ごとに軍部の動きを支持し、それにあおられた民衆は瞬く間に好戦的になっていった」と戦時下の新聞の責任を問う識者のコメントを盛り込み、
「私たちは『国民的な熱狂』がつくられていく同時代を生きているのかもしれません。
『熱狂』に向かっていく状況に歯止めをかけ、冷静な議論ができるような報道を続けてきます」と結ぶ内容だった。
https://www.sankei.com/article/20260109-MTY32FQDLZEOP...
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