「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物の「エトミデート」を密輸したとして、59歳の男が警視庁に逮捕されました。
全国的に広がりを見せる摘発に捜査関係者は「事態は180度変わった」と危機感をあらわにしています。
◆2000万円分 過去最多の押収量
4本のビンに入った黄色い液体。ラベルには「バナナオイル」と記されていますが、実際には危険な薬物が入っていました。
中身は指定薬物「エトミデート」。「ゾンビたばこ」とも呼ばれています。
過剰に摂取すると身体はけいれんを起こし、意識を失うこともあるため今年5月、「指定薬物」となり販売や所持などが禁止されました。
警視庁は10日、タイからこの「エトミデート」2.1キログラム、2000万円相当を密輸したとして間中謙二容疑者(59)を逮捕しました。
これまでで最も多い押収量です。
「ゾンビたばこ」は当初、沖縄県で広がりをみせていると言われてきましたが、大分県や三重県でも摘発者が出ていて、先月には都内でも初の所持目的での逮捕者が出ています。
◆沖縄ダルク 佐藤和哉代表理事
「相談が増えています。今年の4月くらいから連続して相談が入りました。家族から『何か吸引していて意識がはっきりしない』『いつもと様子が違う』みたいな」
「ゾンビたばこ」はおよそ2万5000円ほど(グラム数不明)で覚醒剤より1万円以上高いといいます。
それにもかかわらず増えているのはなぜでしょうか。
「(相談者が)また次やりたくなるという言葉を言っていた。常習性が強いということではないかなと思います」
木原稔官房長官は12日の記者会見で、「ゾンビたばこ」とも呼ばれる指定薬物エトミデートの所持や使用の摘発が相次いでいる事態を受け、取り締まりを強化する考えを示しました。
健康被害抑制に向け、交流サイト(SNS)を活用した啓発や相談態勢の整備を急ぐとも明らかにしました。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/90017970...
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