◆「支持率が上がればいいというものではない」
石破茂前首相が23日「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA TV)に出演。高市早苗首相が台湾有事は「存立危機事態になりうる」と発言し、悪化する日中関係について私見を述べた。
石破氏は「歴代政権は注意しながらに日中関係をマネージメントしてきた。感情的に思いが高まることがあるんだけど、みんな細心の注意を払いながらやってきた。
それほど日中関係は微妙なものだし、日本政府はどういう立場を取ってきたかということが基本にある。現政権もそこを認識しながらこれから先やっていただきたい」と助言。
続けて「『言いたいこと言ってやったぜ』とかね、そういう話ではない。
支持率が上がればいいというものではない。世の中からボロクソ言われても、国益のために守らなければいけないことがあるというのを我々は教わってきた」。
高市首相の発言について「高市さんも練達の政治家なんだから、それはいろんな事を考えながら発言をしているはず。
我々が選んだ総理なんだから、国益を誤ることがないように言うべきことは言う。
それが与党の議員の仕事じゃないですか」と述べた。
◆「これ以上のことはできなかった」石破茂前総理が総理としての386日間を生告白
石破氏は「これ以上のことはできなかったというのは断言できる。
もっとこうしておけばよかった、ああしておけばよかったというのはあるけれど。本当に内閣もみんなすごくやってくれた。
政府をみんなで支えてくれた。だから、これ以上のことはできなかったと断言できるのは、ある意味幸せなことだ」とコメント。
その中で最も苦労した点については「みんなしんどかったし、楽なことなんて何もないけれど、やっぱり日米の関税交渉はしんどかった。
赤沢(亮正)経産大臣は本当によくやってくれた。あとは関西万博、TICAD(アフリカ開発会議)もあったから、1年の間に90の国、あるいは国際機関の大統領や首相……1年の間に90をやると思うとなかなか大変。
アフリカ開発会議は横浜でやっていて、2日で34カ国だった。
これは、どこがどこで何がなんだかみたいな話では、せっかく向こうもはるばるアフリカから来ているのだから、来てよかったと思って帰ってもらわんといかんわけだ。
これはなかなかしんどかった」と明かした。
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