>>15 確かに、IQや学歴に関係なく、誰しもが持っている不安を引き起こす遺伝子(例えば、セロトニン輸送体遺伝子や脳由来神経栄養因子)については、個人差があります。
遺伝学や文化心理学の観点から見ると、ある人々はこれらの遺伝子により、極端に不安を感じやすい傾向があります。
こうした不安を感じやすい人が、ストレスの多い環境に置かれたり、生活に困難を感じたりすると、依存的な行動を取ることがあるかもしれません。
例えば、宗教やアルコール、ギャンブルなどに依存し、それらに過度にのめり込むことがあります。
オウム真理教のケースを例に取ると、戦後の日本は急速に経済が成長し、物質的には非常に豊かになりました。
しかし、この物質的な豊かさが急速に訪れる一方で、精神的な成長や安定はそれに追いつけなかったため、「本当の豊かさ」—精神的な豊かさを感じることができなかった人々が増えました。
これが不安の原因となり、上記の遺伝的要因が作用して、何かに依存したり、宗教に過度に傾倒したりする心理が生まれた可能性があります。
このように、急激な経済成長や物質的な豊かさが、人々に精神的な混乱を引き起こすことがあります。
物質的な面では満たされても、精神的な部分が不安定であると、心の平安を求めるために依存的な行動が強まることがあるのでしょうね。
もし、こうした社会的・経済的環境が整うと、発展途上国でも日本と同じようなオウム真理教的な宗教運動が生まれる可能性があるかもしれません。
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