韓国の反日病にはうんざりする。
世界文化遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式を、韓国政府代表の朴喆熙駐日大使らがボイコットしたことである。
式典での日本政府代表である生稲晃子外務政務官が靖国神社に参拝していたと韓国メディアなどが報じ、同国内で反発が強まったため欠席したとみられる。
だが、日本の政治家が、戦没者を祀(まつ)る靖国神社を参拝するのは当然で、外国から批判されるいわれはない。
今年7月に佐渡金山の世界遺産登録が決まった際、朝鮮半島出身者を含む全労働者の追悼式の開催で日韓両政府は合意した。
韓国政府のボイコットは信義にもとる。
靖国神社を参拝した国会議員が政府の要職に就くのは普通のことだ。
それを理由に同席さえ拒むなら、韓国政府は日本とまともな付き合いをするつもりがないと思わざるを得ない。
たとえば、中谷元・防衛相は年内訪韓の予定だ。
平成14年の終戦の日に現職の防衛庁長官だった中谷氏は靖国神社を参拝しているが、韓国政府は招請をとりやめるというのか。
岩屋毅外相は韓国政府に説明を求め、靖国神社参拝が理由なら強く抗議すべきである。
また、生稲氏は今回の出来事を受け、「参院議員になってからは参拝していない」と明らかにした。そうであるなら、むしろ残念だ。
生稲氏は早期に靖国神社を参拝し、日本を守るために尊い命を捧(ささ)げた英霊を追悼してもらいたい。
佐渡金山が世界遺産の対象になったのは、独自の採鉱・精錬技術で世界最大級の金産出量を誇った江戸時代までの文化的価値が高く評価されたからだ。
ところが韓国政府は、朝鮮半島出身者が戦時中に強制労働させられたと唱えて反発した。だが、これは史実に基づかないでたらめだ。
日本政府は韓国政府に反対を取り下げさせるため、追悼式や「朝鮮半島出身者を含む労働者の戦時中の過酷な労働環境」の解説パネルの展示などで妥協した経緯がある。
史実を伝えるべき文化遺産に歪(ゆが)んだ政治が持ち込まれたということだ。今回のボイコットはその悪影響を浮き彫りにした。
佐渡金山は貴重な文化遺産であり、外国の不当な干渉を許してはならない。
https://www.sankei.com/article/20241126-O7V4WMJZWVJNL...
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