埼玉県春日部市の総合スーパー「イトーヨーカドー春日部店」が24日を最後に閉店した。
人気アニメ「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパー「サトーココノカドー」のモデルで、しんちゃんファンの「聖地」でもあった。
運営するセブン&アイ・ホールディングスによると、春日部店は1972年に現在地の近くに開店。96年に移転した。
地下1階から地上5階まで食品や衣料品、生活雑貨、文具などの売り場があり、テナントを含めた売り場面積は9420平方メートル。
期間限定で看板を「サトーココノカドー」に改装したり、映画とのコラボイベントを開いたりしたほか、しんちゃんのオリジナルグッズ売り場もあり、観光の一角を担っていた。
しかし、今年7月、イトーヨーカドーの店舗網の再編に伴い閉店が決まった。
店舗5階に設けられた掲示板には、来店者からの「いつもあるのがあたり前だったので、さみしいです」
「いままでありがとう」などのメッセージが、手書きのしんちゃんのイラストなどとともに多数貼られている。
22日に訪れた静岡県の女性(52)は「閉店する前にどうしても来たかった。しんちゃんは子も孫も大好きなので、閉店は残念」と話した。
県が2018年に3階に設置した埼玉ゆかりのアニメ作品の情報発信拠点「アニメだ!埼玉発信スタジオ」も閉鎖される。
しんちゃんや妹のひまわりなどの像と写真が撮れる空間や塗り絵のスペースなどがあり、県観光課によると、年に約3万人の来訪者があった。
閉店が発表されてからは、国内だけでなく、韓国や中国などアジアの観光客らも多く訪れていたという。
春日部市はスタジオに展示されているしんちゃんらの像を引き取り、市内の別の場所に展示するなど、活用を県などと検討する方針。
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