【中央日報】 「ウクライナのダム爆破で100の村が浸水…チェルノブイリ以降で最悪の環境災害」
6日に発生したウクライナ南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダム爆破で近隣の村が浸水しボートを使った必死の脱出行列が続いている。
ウクライナの農作物生産への支障が深まるだろうという見通しが出てきて小麦やトウモロコシなど国際穀物価格が急騰した。
この日CNNとBBCなどによると、ウクライナ当局はカホフカ水力発電所のダム爆破により100近い村が浸水しこれまで住民数千人が避難したと明らかにした。
ダム下流の村で避難を監督するヘルソン州のプロクジン知事はCNNに「水があっという間に増えていまはボートを利用しなければ動けない状況」と話した。
この日米シカゴ商品取引所(CME)で取引開始直後に小麦価格は1ブッシェル(27.2キログラム)当たり6.39ドルで2.4%、トウモロコシ価格は1ブッシェル当たり6.04ドルで1%以上上昇した。
AP通信はカホフカ水力発電所のダム破壊で主に開発途上国に供給されるウクライナ産の小麦とトウモロコシの生産への支障に対する懸念が大きくなったためだと伝えた。
キーウ・インディペンデントによると、専門家らは今回のダム破壊でウクライナが2万ヘクタールに達する農作物栽培地を失う恐れがあると診断した。
今回の爆破でカホフカ水力発電所から流出した150トン以上の機械油がドニプロ川に流れ込んだとウクライナ当局が明らかにした。
今回の戦争で埋設されていた地雷が水に流されて散らばり爆発被害も懸念される。
ウクライナのセメラク元環境相は「今回の事態は1986年のチェルノブイリ原発事故以来最悪の環境的災害」と話した。
カホフカ水力発電所のダムは1956年にドニプロ川に高さ30メートル、長さ3.2キロメートル規模で建てられた。
貯水量は18立方キロメートルに達する。ザポリージャ原発にも冷却水を供給してきたため原発安全問題も提起されたが、国際原子力機関(IAEA)は「すぐに核関連の危険はない状況」と明らかにした。
https://japanese.joins.com/JArticle/30526...
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