空自コンサート急遽中止
「PTAの自主性や教育現場に悪影響」那覇市議が議会で疑問視
那覇市立小学校で予定されていた航空自衛隊の音楽隊のコンサートが開催直前に中止になった問題で、
学校側が保護者に対し、「教育の場でのイベント実施について、多様な考えや意見があることを考慮し、
中止の決断をした」と説明していることが21日、分かった。同日行われた市議会の一般質問で、
市教育委員会が明らかにした。
宇根良也議員(無所属クラブ)が一般質問で「コンサート中止に際して、保護者や児童の意見が反映され、
開催の意図が尊重されたのか疑問だ」とただすと、市教委の比嘉真一郎学校教育部長は「中止決定はPTAと
学校との協議の結果と聞いている」と答弁。続けて、「学校とPTAが向き合い、PTAの意思などを話し合う
機会を設ける必要がある」との見解を示した。
宇根氏は「PTAの企画した行事が外部の要請で中止されることは、PTAの自主性や教育現場に悪影響を
及ぼしかねない」と指摘した。
市立小学校では昨年12月、校長とPTA会長の連名で空自に対し、音楽隊によるコンサートの開催を依頼。
那覇基地所在の南西航空音楽隊が今年1月31日のコンサート開催に向け準備していた。
だが、沖縄県教職員組合那覇支部が開催10日前に「自衛隊の活動を学校に持ち込むことは、特定の政治的
立場を暗黙的に支持するものと受け取られ、政治的中立性を損なう恐れがある」などと中止を要請。
学校側はその後、中止を決定した。
市教委は産経新聞の取材に対し、学校側からコンサート中止の報告は受けたが、「PTA行事と聞いていたので、
何もアドバイスはしなかった」としている。
https://www.sankei.com/article/20250221-BX2GUZIQVZOKN...
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