イスラム土葬墓地「日本人にも希望者」「果敢に挑戦」
宮城・村井知事 反対など1200件
宗教上の理由から火葬を望まないイスラム教徒のために宮城県が
土葬墓地の建設を計画し、波紋を広げている。県庁には県民らから
問い合わせが約1200件寄せられ、多くは反対の声という。
村井嘉浩知事は将来の人口減少や人手不足を外国人で補うためとして、
「批判があってもやらなければならない」と譲らず、着地点は容易に
見つかりそうにもない。
県は令和5年、東南アジアのインドネシア政府と人材確保に関する覚書を
交わした。村井氏は昨年までに数回、同国を訪問。「豊かな労働市場の魅力を
感じる」として、慢性的な人手不足に悩む地元産業への誘致を模索している。
インドネシアはイスラム教徒が世界で最も多いことで知られる。聖典コーランには
死後に埋葬されて復活するとあり、イスラム教徒の間で火葬は禁忌とされる。
現行法で土葬は禁止されておらず、衛生上の懸念はあるが、市町村の許可があり
基準を満たせば可能だ。
ただ、厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、平成29年の全国の火葬率は99.97%。
国内に土葬可能な墓地は極めて少なく、特にイスラム教徒を新規に受け入れる墓地は
全国に10カ所程度。東北地方には一カ所もない。
イスラム教土葬墓地をめぐっては、大分県日出町でイスラム教徒団体による九州地方初の
大規模建設計画が進んでいたところ、昨年8月の町長選で「断固反対」の新町長が誕生。
計画は事実上、振り出しに戻っている。
人口減少や人手不足という、厳しくなる社会情勢を見越しての村井氏の判断は、
県民に受け入れられるのだろうか。
https://www.sankei.com/article/20250220-6NLUF5QBOJOMX...
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