「赤いきつね」CM騒動、少数の声を取り上げ架空の炎上演出
専門家はメディアの責任も指摘
話題のCMは今月6日、マルちゃん製造元の東洋水産株式会社が公式SNS上で公開。
34秒間のCMでは、若い女性が夜、暗い自室で恋愛ドラマを見て涙を流した後、
赤いきつねのカップ麺をすする様子が収められている。うどんやお揚げを食べる
女性の口元や、赤く染まった頬がアップで写される演出もある。
https://www.youtube.com/watch?v=UKSyu8gZ_r... 公開から10日後の16日、一部ネット上で突如、一連のCM演出について
「何でこんな頬を赤らめた女がクネクネするCM作っちゃうんだよ」「男性視線の広告」
といった批判の声が噴出。17日にそれらの声をまとめた記事がYahoo!ニュースに掲載されると、
「何が性的なのかサッパリわからない」「これの何が問題なの」「さすがにこれで性的は無理がある」
といった反応が殺到した。
国際大学グローコム客員研究員の小木曽健氏
炎上をたきつける側の心理について「前提として、根底にはその表現が気に入らないという思いが
あるのでしょう。万人に好かれる表現はないので、それ自体はおかしいことではありません。ただ、
気に入らないものにいろいろと無理筋な理由をつけて攻撃的なバッシングや誹謗中傷を繰り返す人たちは、
自己肯定感が低く、『自分はやれるんだ』という満たされない思いを抱えていることも多い」と分析する。
その上で、「アクセス数を稼ぎたいメディアが、そういったノイジーマイノリティー(声高な少数派)の
声を利用し拡散する。情報化社会において、人々の関心・注目こそが経済的価値を持つ
『アテンション・エコノミー(関心経済)』の原理が働いています」
企業を取り巻く炎上は後を絶たない。それが本来の意味での炎上か、実態のない非実在型炎上なのか。
企業はもちろん、消費者の側にも、本質を見抜く目が求められている。
https://encount.press/archives/754150...
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