日用品から食材、さらには家電まで、生活に必要なほとんどのものがネットで買えるいまの時代。非常に便利である一
方で、ダンボールや商品を傷つけないための緩衝材などがかさばってゴミが増えるのが悩み……なんて人も多いのではない
でしょうか。
そんななか、昨年末に“とある”緩衝材が話題となりました。それは、よく見かける空気が入ったビニールでも、プチ
プチでもありません。なんと、緩衝材として使われていたのは“ポップコーン”だったのです。袋には「食べられる緩
衝材」の文字が。SNSに投稿された写真には、約15万もの“いいね”とともに、「驚いた」「発想が天才すぎる」などのコ
メントが集まりました。
一体なぜ、ポップコーンを緩衝材としたのか。「食べられる緩衝材」を製造販売している、あぜち食品(高知県)の和
田さんに話を聞きました。
――「食べられる緩衝材」をはじめた理由は?
【和田さん】 もともとは、2006年からはじめたネットショップの注文商品と一緒に、おまけとしてポップコーンを入
れていました。その後、社内で「おまけのポップコーンが緩衝材っぽい」という話が挙がったため、同封していた手紙に
「おまけのポップコーンです」と書いていたのを、2014年ごろに「食べられる緩衝材です。ご一緒にどうぞ」という文
言に変えたんです。
当初はパッケージまでは作っておらず、手紙に「このポップコーンは緩衝材でもあるんですよ」と書いていただけでした。
それから、ふとしたときに「手紙を受け取ったあとのお客様の反応を知りたい!」と思ったことから、「おもしろかった
ら(Twitterで)ハッシュタグをつけてシェアしてね!」というひと言を増やした結果、2016年ごろにX(旧:Twitt
er)で話題になったんです。
その後、手紙だけでなく透明の袋に「食べられる緩衝材です」というシールを貼っていたのですが、注文量が増えてきた
ことで、シールを貼る手間省く必要が出てきました。そして、2018年10月に、現在の「食べられる緩衝材」の袋が完
成しました。
この袋が完成したことで再びXで取り上げていただき、昨年末に「ブランド高知」さんとのコラボで話題にしていただき
ました。
――どんな所に納品している?
【和田さん】 “おもしろい緩衝材”として、企業さんによく使っていただいています。スーパーさんや八百屋さんから
注文がきたり、ワインのネットショップさんは「おつまみとしても楽しめる」として使ってくれたりもしました。
これまでに、電子機器を扱っている企業や中古ゲームを販売している企業、アパレルショップなどからも納品の依頼があ
りました。開けたときに「緩衝材」という名のポップコーンが入っているおもしろさがあるようですね(笑)。
――ここまで話題になると思っていた?
【和田さん】 何度かXで話題にはしてくれていたのですが、私たちは細々とやっていたので、またこんなに話題になっ
て驚いています(笑)。
――どのような反響があった?
【和田さん】 マスコミの方の取材が驚くくらいあり……続き→
https://news.yahoo.co.jp/articles/755c6406812560e9809bc...
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