認知症リスクは3倍、寿命は10年縮まる…
「悪口を言う人」に最低最悪の人生が待っている科学的理由
人は悪口を言うと心身にどのような影響を受けるのか。
精神科医の樺沢紫苑さんは「『悪口』の心身への影響について、世界中の研究からまとめてみると、
想像以上に脳と身体に悪影響を及ぼし、最悪の人生になることが分かる」という
結論から言いますと、「悪口」が多い人は、脳と身体へのストレスが増えて健康に悪い。
認知症リスクが3倍に高まり、寿命も縮まる。不安や恐怖を感じやすく、最悪の人生になります。
悪口を言い続けていると、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌します。
コルチゾールは、記憶の保存に関わる海馬の神経を破壊し、過剰なコルチゾールは前頭前野の
神経ネットワークのつながりを40%も破壊します。悪口を言うことで、認知症を発症するほどの
ダメージを脳に与えるのです。
悪口は、ストレス解消にならない
悪口が好きな人は、次のように言います。「悪口を言うとスッキリする。悪口はストレス発散になる」
しかし、悪口を言っても、ストレス発散にはなりません。科学的には、完全に間違いです。
なぜならば、悪口を言うと、ストレスホルモンであるコルチゾールが高まるからです。
他人への悪口は、自分に悪影響を及ぼす
オランダのユトレヒト大学、ライデン大学の興味深い研究があります。
実験の結果、侮辱の言葉が自分に向けられたものか、他人に向けられたものかにかかわらず、脳波に同じ反応が現れたのです。
つまり、侮辱の言葉、ネガティブな言葉を発すること自体が、脳への害であるということ。他人の悪口を言っているつもりで、
自分が悪口を言われているのと同じ悪影響を自分自身が受けてしまうのです。
メンタル疾患の入り口に…
ネガティブな感情や体験が多い人は、扁桃体が肥大している、という研究があります。
扁桃体は脳の警報装置です。生き延びるために、身に危険を及ぼすものを察知する役割があります。
この扁桃体、「バカヤロー!」「死ね!」といった言葉を聞くだけでなく、自分で話しても
興奮するのです。扁桃体は、毎日訓練されるので、肥大します。結果として、「小さな不安」
にも反応するようになり、常に「不安」や「恐怖」を引き起こします。いつも心配なことが
頭から離れなくなるのです。他人の悪いところがさらに目について、悪口が言いたくなる。
他人の些細な言動にイラッとしたり、怒りが湧いてくる。感情もコントロールできず、
不安定になります。こうなると、ほぼメンタル疾患の入り口です。
悪口を言うと寿命が縮まる。「ありがとう」と言うと寿命が伸びる。
あなたは、どちらの言葉を発したいですか?
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https://president.jp/articles/-/9040...
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