意識ない女性を夫の手引きでレイプした罪に問われた50人、どんな人たちなのか フランス
https://www.bbc.com/japanese/articles/c5yvlg8k31k... フランスで薬物によって妻の意識を失わせ、インターネットで募った人たちにレイプさせていたとされる事件では、元夫と共に男性50人がレイプの罪に問われている。どんな人たちで、どんな考えをもっているのか。裁判を手がかりにまとめた。
若者、高齢者、太った人、やせた人、黒人、白人。消防士がいればトラック運転手もいる。兵士、警備員、ジャーナリスト、DJもいる。
全員、ジゼル・ペリコさん(72)をレイプした罪に問われている。ジゼルさんの夫だったドミニク・ペリコ被告(72)は10年にわたり、処方された睡眠薬をジゼルさんに悪用し、彼らにジゼルさんをレイプさせていたとされる。
彼らは「ムッシュ・普通の人」と呼ばれている。フランス社会の縮図を構成しているように思われるからだ。
9月に始まった裁判は来週、いよいよ判決を迎える。有罪となれば、被告らは合計600年以上の刑に直面することになる。
裁判では何人かが反抗的な態度を示した。だが、多くは下を向いたまま裁判官の質問に答え、ときおり安心感を求めて顔を上げ、弁護士と目を合わせた。
被告50人のほとんどは、ペリコ夫妻の自宅があったマザン村から50キロメートル以内の町や村の住民だった。
被告弁護人の中には、彼らの平凡さに貴重な弁護の糸口を見出した者もいる。「普通の人こそ普通でないことをするものだ」と、被告3人の弁護を担当するアントワン・ミニエ弁護士は言う。
「ほとんどすべての人がこういう状況、まあ今回と全く同じ状況ではないかもしれないが、それでも重大な犯罪を犯す可能性があると思う」と、ミニエ氏はBBCに語った。
注意:以下、不快な思いをするかもしれない記述が含まれます
●「体は彼女をレイプしたが、脳はしていない」
元スポーツコーチのジョセフ・C被告(69)は、孫を溺愛するおじいさんだ。有罪になれば性的暴行罪で4年の刑に直面する。これは、今回の被告らに対する求刑の中で最も軽い。
反対に、最も重い求刑(18年)となったのがロマン・V被告(63)だ。自身がエイズウイルス(HIV)陽性だと知りながら、避妊具をつけずにジゼルさんを6回レイプしたとされる。被告の弁護人は、被告が数年間治療を受けていたため、HIVに感染させる可能性はなかったと裁判で主張した。
ロマン・V被告はすべての罪状について罪を認めている。また、起訴された50人について全員有罪だと裁判で主張した。
このような求刑の差は、事件現場の家に何回行ったのか、性的な接触をしたのか、性器を挿入したのか――といった要因の違いによって生じる。
被告らの中で、事件現場の家を訪れたことを否定する者はいない。彼らのレイプとされる行為を、ドミニク・ペリコ被告が10年近く撮影し続けたため、映像証拠が残っているためだ。
(まだまだ続く)以下ソース
https://www.bbc.com/japanese/articles/c5yvlg8k31k...
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