「都内で一番の急坂」 ん、よく見ると……
「都内で一番の急坂」という標柱が立つ坂道があります。どれだけ急なのでしょうか。
その場所は「まぼろし坂」。山手線の五反田駅と、品川駅のあいだ、港区の住宅街にあります。
五反田側からその坂のある路地に入ると、いきなりコンクリートの路面に「〇」のくぼみが設けられた滑り止め舗装の急
坂に。カーブを曲がるとその後はいったん平坦になりますが、再び滑り止め舗装が始まり、2回目のカーブに差し掛かりま
す。
そこに立つのが、「都内で一番の急坂」と書かれた標柱です。
カーブを曲がると、確かに壁のような急坂です。道路の端は階段状に掘られていて歩行者が上がりやすくなっていますが、
自転車はかなりつらいでしょう。しかしながら距離は40mほどで、途中に平坦な「踊り場」もあるため、人によってはあ
っという間かもしれません。なお、上りきったところに車止めがあるので、クルマは通行できません。
この最大勾配は29%と言われています。有名なスポットでもあるためか、近年は電動自転車や電動バイクの登坂性能を
アピールするために使われることもあります。
ただ、距離が短いうえに踊り場もあり、「そこまで急か?」と思えなくもありません。よく見ると、「都内で一番の急坂」
の標柱、「一」のところにテープが巻かれています。もしかしたら訂正した……?
23区内では、たとえば豊島区内にある警戒標識で「22%」と表示される「のぞき坂」など、クルマも通れて階段もない、
もっと長い坂がいくつか存在。上り下りするうえでは、こうした坂のほうがより“キツイ”と感じるかもしれません。
ちなみに、多摩地区の東大和市内には、警戒標識で「37%」と表示されている急坂が住宅街に存在します。
これは奈良と大阪を結ぶ国道308号「暗峠」の最大勾配と同等で、理論上は100m進むとマンションの12階に匹敵する高
低差を行き来するという激烈な勾配ですが、その最も急な区間は10mほど。もちろん車両通行止めです。
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