名目上は大統領の権力であっても、周囲(議会・裁判所・閣僚)がトランプ氏の頭越しに現実的な政治を進める現象が、、、
議会 vs トランプ(数の優位の喪失)
共和党が上下両院で多数派を握っているものの、過半数ギリギリの僅差であるため、共和党穏健派・反トランプ派および、11月の中間選挙を控えた激戦区選出の議員たちに完全にキャスティングボートを握られています。
かつて絶大だった「逆らう現職議員に刺客を送り込んで落選させる」という恫喝が、地盤の強い議員や引退予定の議員には通用しなくなっています。
現状:トランプの過激な移民政策や、議会を無視した中東への軍事介入(戦時権限の乱用)に対し、穏健派が野党・民主党と結束してブレーキをかけています。
裁判所 vs トランプ(法の支配によるノー)
現場で命令無視に直面している連邦地方裁判所だけでなく、トランプ氏が任命した3人の保守派判事を含む連邦最高裁判所でさえも、憲法を無視した独裁的な政策には明確に「違法・違憲」を突きつけています。
現状:2026年に入り、最高裁はトランプ氏の看板政策である「一方的なグローバル関税」を違法と断じ、「出生地主義の見直し(大統領令)」を違憲・無効と判定しました。
さらに、IRS(内国歳入庁)との「税務調査を永久に免除する」というなれ合い和解も、地裁によって無効化されました。
ドナルド・トランプ大統領が今後、内国歳入庁(IRS)の税務調査や捜査を受ける可能性は十分にあります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/25b0359cd76fa39ead34f... 心象の悪化:敗訴するたびに判事やその家族をSNSで実名攻撃するトランプ氏に対し、司法界全体が「法の支配への挑戦」として強い怒りと危機感を抱いています。
閣僚 vs トランプ(忖度の終了と実務掌握)
かつてのように大統領の思い付きにただ忖度するフェーズは終わり、マルコ・ルビオ国務長官をはじめとする安全保障・外交を担う主要閣僚が現実路線への軌道修正(火消し)を主導しています。
現状
トランプ氏が「ホルムズ海峡の通行船から20%の通行料を徴収する」といった国際法を無視した発言をした際、ルビオ氏らは即座に公の場でこれを否定・撤回させました。
泥沼化するイラン政策でも、大統領の一貫性のなさに閣僚側が冷ややかな視線を送っています。
トランプ氏の国家名の取り違えや言い間違い、閣議中の居眠り疑惑などから、閣僚たちは大統領の認知機能の低下を間近で警戒し、「実務は自分たちで回す」という二階建ての政権運営が常態化してると言えます。
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