1. 希塩酸などで「簡単に溶ける」性質
陸上のレアアース鉱石は非常に硬く、強力な酸や熱を加えて溶かす必要がありますが、
南鳥島沖のレアアース泥は「生物源リン酸カルシウム(魚の骨や歯の化石)」にレアアースが吸着・濃縮されているだけです。
メリット: 希塩酸や硫酸などの弱い酸に浸すだけで、短時間かつ容易にレアアースを抽出できます。
2. 放射性物質が極めて少ない
中国などの陸上鉱山では、レアアースと一緒に放射性物質(トリウムやウラン)が多量に含まれることが多く、その分離と廃棄物処理に高度な技術と莫大なコスト、厳しい環境規制への対応が必要です。
メリット: 南鳥島のレアアース泥はこれら放射性元素をほとんど含んでいないため、精錬プロセスがシンプルになり、環境負荷や処理コストを劇的に抑えられます。
3. 日本の既存技術が活用可能
日本は以前から、輸入したレアアース原料を最終製品(磁石など)に使えるレベルまで高純度に分離・精製する「高度な分離精製技術」において世界トップレベルの能力を持っています。
現状
これまでは原料の採掘と一次精錬を中国に頼っていましたが、南鳥島の泥であれば、日本が元々得意とする化学プロセスで「採掘から製品化まで」を一貫して国内完結できる可能性が高いのです。
結論
精錬そのものは、中国のような「特殊で汚染リスクの高い大規模施設」を模倣する必要がなく、日本のクリーンな化学技術で十分にカバー可能です。
ただし、2026年現在も最大の課題は「精錬」ではなく、水深6,000mから泥を引き上げる採掘コストと輸送コストにあります。
それらが解決できれば、精錬の容易さが「国産レアアース」の強力な武器になると期待されています。
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