大阪・関西万博の来場者の足として大阪メトロが導入した電気自動車(EV)バス150台が、行き場を失っている。
閉幕後に路線バスなどに転用する予定だったが、安全性に疑義が生じ、運行のめどが立たない状態になっている。
大阪市城東区森之宮の大阪メトロの駐車場に、万博カラーの赤、白、青をあしらったバスなど約100台が整列して止まっている。
大阪メトロによると、いずれも北九州市のEVモーターズ・ジャパン(EVMJ)から調達したEVバスだ。
大阪メトロは、万博に合わせ、EVMJから会場内で使う小型バス35台と、会場とJR桜島駅を結ぶシャトルバスなどに使う大型バス115台を購入。
昨年10月13日の万博閉幕後は、大阪府南部での自動運転バスの実証実験や、大阪市内の路線バスに活用する予定だった。
ところが、EVMJのバスの不具合が各地で発生。万博閉幕後の昨年10月20日、国土交通省が同社に道路運送車両法に基づく立ち入り検査を実施した。
さらに同社が同11月、一部車種について、ハンドル操作時にブレーキホースが摩耗しブレーキがききにくくなる恐れがあるとして、国交省にリコールを届け出た。
大阪メトロは、国交省の立ち入り検査後、同社から購入した車両の当面の使用中止を決定。
万博用の150台に加え、昨年1月から導入した「オンデマンドバス」用の超小型バス40台の計190台が、塩漬けになっている。
国交省によると、EVMJは中国メーカーが製造したバスを輸入し、国内向けに販売している。
大阪メトロはEVMJから購入した理由を「導入時に国の補助金を活用する際、最も条件が合うのが同社だった」と説明。
使用中止となっていることについては、担当者は「万博のレガシー(遺産)として、EVバスを路線バスでも安心して乗ってもらいたいが、運行の見通しが立たず申し訳ない」と話している。
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