果たしてウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が待ち伏せ攻撃を受けたのか、あるいはホワイトハウスの大統領執務室でもっと外交的であるべきだったのか。いずれにしても、今回の訪米はウクライナにとって悲惨なものだった。
その様子をキーウで見守っていた人たちにとっては、自分たちの国の将来がのるかそるかのぎりぎりの状態にある事態だ。
「感情的なやりとりだった。でも、私は大統領の言うことを理解している」。黄金ドームが特徴的なキーウの聖ソフィア大聖堂の隣で、ユリアさんは私にそう話した。
「外交的ではなかったかもしれない。でも、誠実だった。生きるかどうかの話なので。私たちは生きたいんです」
ユリアさんの意見は、ウクライナ政治によくある流れを反映するものだ。つまり、国が攻撃されればされるほど、国民の結束は強まるのだ。
ロシアによる全面侵攻が2022年2月に始まる前、国民の間のゼレンスキー大統領の支持率は37%だった。侵攻開始を機に、それは90%に急上昇した。
トランプ氏が2025年初めに大統領に復帰する前、ゼレンスキー氏の支持率は52%だった。戦争を始めたのはウクライナだとトランプ氏が非難すると、ゼレンスキー氏の支持率は65%に達した。
「(トランプ氏とJ・D・ヴァンス氏は)すごく失礼だった」と、30歳のアンドリーさんは言う。「ウクライナ国民を尊重していない」。
「ワシントンはロシアを支援しているみたいだ!」と、26歳のドミトロさんは言う。
この24時間でゼレンスキー大統領の支持率がどう変わったか、つい考えてしまう。
「状況が悪くなれば、私たちはまた国旗の下で結集する」。一部の世論調査を実施したキーウ国際社会学研究所のウォロディミル・パニオット所長はこう説明する。
世界の指導者の人気は往々にして、時と共に衰えるものだ。ゼレンスキー大統領もしかりだと、パニオット所長は言う。
大統領の支持率は、ウクライナの反攻が失敗した2023年と、その翌年に国民の間で人気のヴァレリー・ザルジニー総司令官を解任した際に、とりわけ大きく下落した。
しかし、トランプ大統領がウクライナに対してあらためて取引優先で、しばしば敵対的な姿勢を取り続けているため、国民は結束するしかなくなった。ウクライナの人たちは今、結束して、今後も続く不確実な将来に備えるしかないのだ。
トランプ氏がロシアに接近しているのも、もちろんウクライナ国民が結束せざるを得ない不安材料だ。
以下ソース(長文)
https://www.bbc.com/japanese/articles/cx2g705yqxg... 参考になるX投稿
https://x.com/paramilipic/status/18958270372... “やっぱ論争そのものよりも、最後に記者が「ロシアが停戦を破ったらどうしますか」って質問して、トランプが「そんなことは知らない!ロシアは私を信用しているから破らない」って断言したことが致命的なんだろうな
もうゼレンスキーが謝って調印する必要性がなくなってしまった”
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