コメの価格高騰が続く中、東京・世田谷区にあるコメの販売店では、先月からは仕入れ価格が去年の同じ時期と比べて2倍以上の水準で推移しているということです。さらに、卸売業者からはコメの確保そのものが難しくなってきていると伝えられているといいます。
政府は先週、コメの流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示していて、この販売店は十分な量を出してほしいとしています。
コメ販売店 “十分な量を出してほしい”
東京・世田谷区にあるコメの販売店では、家庭用のほか、飲食店などに向けた業務用のコメを取り扱っています。
店によりますと、コメの仕入れ価格の上昇を受けて、去年の秋以降、一部の商品を10%ほど値上げしました。
コメの価格は新米が本格的に出回り始めた去年秋以降も上昇が続いていて、この店の場合、先月からは仕入れ価格が去年の同じ時期と比べて2倍以上の水準で推移しているということです。
店によりますと、コメは5つの卸売業者から仕入れていて、いまのところ必要な量は確保できているものの、店頭にならぶコメは例年の半分ほどの12種類に減ったということです。
一方、業者からはコメの確保そのものが難しくなってきていると伝えられていることから、政府による備蓄米の放出にあたっては、十分な量を出してほしいとしています。
「水越精米店」の店主の水越健太さんは「銘柄によっては全く入ってこないものも増えてきています。政府はよほどの量の備蓄米を出さないと効果はないと思いますし、ことしの端境期前にはまた去年と同じようなコメ不足になるのではないかと感じています」と話していました。
●備蓄米放出 14日に数量や対象者など概要公表へ 江藤農相
江藤農林水産大臣は、できるだけ早く行うとしている備蓄米の放出について、14日に入札で売り渡す数量や対象者など概要を公表することを明らかにしました。
コメの価格高騰が続く中、政府は先週、コメの流通が滞っているとして備蓄米をできるだけ早く放出する考えを示しました。
流通の円滑化を目的に備蓄米が放出されれば初めてになります。
これについて江藤農林水産大臣は、12日の閣議のあとの会見で「生産者は需給に十分見合うだけのコメを生産したが、集荷業者には集まらない。流通をある程度円滑化するため備蓄米の放出を行うということだ」と述べ、入札で売り渡す数量や対象者などの概要について、14日に公表することを明らかにしました。
そのうえで「価格は市場で決まるべきものでコメもその例外ではないが、国民生活に対してあまりにも大きな影響が出ている。値上がりのしかたもあまりにも急激であることを鑑みて、このような決断をした」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250212/k1001471962... 消費者がこれまで「余計に払わされすぎた」分も取り返せるくらいに価格を下げられなかったその時は
衆院解散して国民の信を問うべし
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