靖国神社に戦没者が合祀されるのは政教分離を定めた憲法に違反すると韓国籍の遺族が国を訴えた裁判で、最高裁判所は、
賠償を求めることができる期間が過ぎているとして上告を退け、原告の敗訴が確定しました。一方、裁判官1人は反対意見を述べました。
東京 千代田区にある靖国神社には、第2次世界大戦中に日本の統治下にあった朝鮮半島出身の戦没者もまつられ、
韓国籍の遺族が「侵略した側の戦没者と合祀するのは家族への侮辱で、国による戦没者名簿の提供は政教分離の原則に違反する」として国などに賠償を求めました。
1審、2審ともに訴えを退け、遺族側が上告していました。
17日の判決で最高裁判所第2小法廷の岡村和美 裁判長は「原告らの家族の合祀は昭和34年までに行われ、
賠償を求めることができる20年の期間が過ぎている」として、上告を退け、原告の敗訴が確定しました。
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■「故郷に埋葬できない」靖国神社に無断で合祀された韓国人遺族たちの訴え、最高裁が棄却
靖国神社に遺族の同意なしに韓国人が合祀されているという事実は、1990年代以降、韓国人が日本政府を相手に強制動員被害の賠償を求める訴訟を提起する過程で明らかになった。
靖国神社に合祀されている韓国人の数は、2万人以上とされている。
韓国人遺族416人が靖国神社の合祀取消訴訟を初めて提起したのは2001年だ。
この最初の訴訟は10年に及び、最終的に最高裁で敗訴した。これまで韓国人遺族による訴訟が3回行われたものの、日本の裁判所は一度も遺族側の主張を認めたことはなかった。
今回の最高裁の判断について、韓国のオンライン上では
「これは一体…。遺族が合祀されるのを嫌だといっているのに、なぜ彼らが遺族の同意もなく強制的に一緒に祀られるのか」
「世界的な秩序や良心から大きく外れた、嘆かわしい島国」
「故郷に埋葬されることすらできないなんて話にならない」といった反応が寄せられた。
今回の最高裁判決は、靖国神社の問題が日韓両国間で依然として深い溝を残していることを再確認させる結果となった。
今後、両国がどのようにこの問題に向き合い、解決策を模索していくのかが注目される。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250117/k1001469600... >「故郷に埋葬されることすらできないなんて話にならない」
靖国神社は埋葬するところではないと誰か言ってあげて
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