最近のソウルの繁華街を歩いていると、「HIGH-BALL」という文字をよく目にする。
そう、ハイボール……。日本の居酒屋でも人気だが、ソウルでもちょっとしたブームになっている。
その背景には、若者たちのソジュ(焼酎)離れがあるといわれる。
アルコールの強いソジュは敬遠され、メクチュ(ビール)で割る爆弾酒という飲み方も、コロナ禍の間に廃れていった。
代わって、ビールをソジュのチェイサー代わり飲む人が増えてきた。
ビールメーカーも、それに合わせて薄めのビールの販売に力を入れていた。
しかしビールをチェイサー代わりに飲むのは、それなりに面倒……ということなのだろうか。
そこでハイボールブームが起きたと見る向きは多い。
■韓国流儀のハイボールを飲んでみた
韓国のハイボール──。一軒の店で頼んでみた。
出てきたグラスには、キュウリが載せられていた。底にもキュウリが見える。
以前、ソジュを飲むとき、キュウリの千切りを入れて飲む人がときどきいた。
韓国の人たちは、酒+キュウリという飲み方を知っている。その流儀でハイボールということだろうか。
ひと口飲んでみた。甘い……。味はウイスキーなのだが、日本のそれとは風味が違う。そもそも韓国のソジュには甘さがある。
そんな味に馴染んだ人向けのハイボールということだろうか。しかしソーダで割っているから、アルコール度数は低く、飲みやすい。
韓国のハイボールブームの発端は日本だったといわれる。コロナ禍前の話である。日本に観光でやってきた韓国人が居酒屋でハイボールに出合った。
とにかく安い。店によっては1杯199円などという幟を出している店すらあった。
そして飲みやすかった。ビールよりいい、という韓国人の反応だったという。そのなかで、「サントリーウイスキーの角瓶のハイボールがいちばんおいしい」というSNSでの発信が多くなる。
しかし韓国は、「共に民主党」の時代。日本製品の不買運動である「No Japan」の嵐が吹き荒れていた。
飲食店も角瓶ハイボールをメニューに載せるのを控えていた。
そこを襲ったのが新型コロナウイルスである。巣ごもり需要のなかで、角瓶の争奪戦が起きることになる。
「No Japan」といっても、家飲みなら……といったところだろうか。
https://futabanet.jp/kankoku-tvguide/articles/-/875... ハイボールを出す店は英語で看板を出すことが多い。そういう感覚らしい↓↓↓
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