■「『こんにちは、大丈夫!』と笑顔で手を振って…」事件直後にユ容疑者「知られざる奇行」
1月10日、傷害容疑で現行犯逮捕されたのは、自称・法政大学社会学部2年のユ・ジュヒョン容疑者(22歳)。
被害にあったのは19〜22歳の社会学部の学生8人で、頭や腕に怪我をして構内の診療所で処置を受けた。
同日夜までに全員が退院したという。
「ユ容疑者は、同大学の教室内で突然ハンマーを振り回して8人を負傷させた疑いをもたれている。
事件発生直後には20台以上の警察や救急車両が駆け付けて、一時キャンパス内は騒然とした。
警察の取り調べに対して『仲間グループに無視されて鬱憤がたまっていた。
大学にあったハンマーで殴った』などと供述しており、詳しいいきさつを調べている」(全国紙社会部記者)
■無表情で「アアッ!」とうなり声をあげて…
現場となった法政大学多摩キャンパスは、経済学部や社会学部のほか、スポーツ系の学部もあり学生およそ9000人が通う。
事件が起きたのは主に社会学部が授業に使う5号館の教室内で、100人ほどが授業を受けていたという。
現場に居合わせた法政大生のBさんは、当時の状況を振り返りこう声を震わせた。
「『日本経済論』の講義が始まって、10分くらい経ったころの出来事でした。
いきなり『ゴンッ』という鈍い音が、教室の後方から聞こえたんです。
それで『なんだろう?』と思って振り返ると、そこにはトンカチを持った華奢な女性が無表情で立っていたんです。
その近くに座っていた学生は後頭部を抑えていて、机には2、3滴の血が落ちていたのですが、瞬時に状況が理解できませんでした。
トンカチで殴られた学生も『え?』みたいな感じで痛がりながらも驚いている様子でしたし……」
その後も、ユ容疑者の凶行は止まらなかった。
手に持ったトンカチを勢いよく振り下ろしていき、男女関係なく学生たちを立て続けに殴打。
後頭部を殴られた人のなかには、前出の学生のように頭から血を流している者もおり、教室内は騒然としたという。
「女性はトンカチを持ったまま教室の前方に向かって歩いていきましたが、途中でトンカチがすっぽ抜けてしまい、無表情のまま『アアッ!』とうなり声を上げていました。
さらに、置いてあった誰かのスマートフォンを床に叩きつけたりもする始末。
女性が落ち着いてきたところで教授が近づいてきて、なにか話しかけたのち、2人は並んで教室を出ていきました」(Bさん)
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