石破氏 公邸の「幽霊の噂」に言及

また石破首相は、点検・修繕作業が終わった首相公邸への入居を決めたことを明らかにし、「できるだけ早期に公邸へ入らせていただきたい」と述べた。公邸に幽霊が出るとの噂について問われると「オバケのQ太郎世代なので大して恐れない。実際に見たら怖いかもしれないが、それを気にするということはないというのが現状だ」と述べた。
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第１次政権で公邸に住んだ安倍晋三元首相は２０１２年１２月に首相に返り咲くと、東京・富ケ谷の自宅マンションから「通勤」、国会審議などで翌朝が早い時だけ「宿泊」するにとどめた。このため、２０１３年５月には野党議員が質問主意書で「首相公邸には、２・２６事件等の幽霊が出るとのうわさがあるが、それは事実か。安倍首相が公邸に引っ越さないのはそのためか」とただしたほど。これに対し、政府は閣議決定した答弁書で「承知していない」と確認を避けた。安倍氏が公邸に入らなかったのは、自宅の方が落ち着くことや、昭恵夫人が第１次政権のつらい思い出が詰まった公邸入居に難色を示したためとされる。

菅義偉前首相も歩いて１０分程度の東京・赤坂の衆院議員宿舎から通った。外部の人間の出入りがない議員宿舎で、当時の二階俊博幹事長ら政権幹部としばしば会っており、「密会に便利」だからと言われた。第２次安倍政権以前で、公邸に住まなかった首相は、東京・神宮前の私邸から通った宮澤喜一元首相までさかのぼる。

では、歴代首相はうわさを裏付けるような怪奇現象を体験しているのか？　１年３カ月在職した野田氏は「恐怖体験はなかった」とするものの、「不思議なことが何回かあった」と振り返る。ある政界関係者は、森喜朗元首相から聞いた「恐怖体験」を明かす。退陣が決まり、公邸での生活が残り少なくなったある夜、森氏が寝室で寝ていると、誰かがドアを開けようとドアノブをがちゃがちゃさせる音で目が覚めた。しばらくすると、軍靴を履いた一団が行進しながら遠ざかる足音がし、やがて聞こえなくなったという。公邸で初めての週末を過ごした岸田首相は１２月１３日朝、官邸に出勤する際、すがすがしい表情で「ゆっくり寝られた気がする」。この後、記者団から「幽霊」を見たかどうかを聞かれると、「今のところ、まだ見ていません」と語った。公邸には、長男で秘書の岸田翔太郎氏が同居し、裕子夫人は東京と地元広島とを行ったり来たりの生活を送る。政権運営に苦労してか、あるいは怖い体験によってか。岸田首相が公邸で「眠れぬ夜」を過ごすこともあるかもしれない。
https://www.jiji.com/sp/v8?id=202112kaisetsuiin00...

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