不正に入手した他人のクレジットカード情報で新幹線のチケットおよそ70万円分を発券したとして、容疑者2人が逮捕されました。
JR東海では新幹線の予約サイトからの不正な発券がことしだけで8億円余りにのぼっていて、警視庁は偽サイトなどで盗み取られたアカウントやカード情報が悪用されているとみて捜査しています。
●不正発券のチケット 金券ショップなどで現金に換えたか
逮捕されたのは中国籍の劉虎容疑者(33)とベトナム国籍のブ・ティ・チン容疑者(28)です。
警視庁によりますと、2人はことし7月と8月、不正に入手した他人のクレジットカード情報を使い、JR東海の新幹線の予約サイトから劉容疑者はおよそ24万円分、ブ容疑者はおよそ46万円分のチケットを発券したとして、窃盗などの疑いが持たれています。
不正に発券したチケットは金券ショップなどで現金に換えていたとみられるということです。
●JR東海 不正なチケットの発券 約8億7000万円分に
JR東海では、ことし1月以降、予約サイトからの不正なチケットの発券が、およそ8億7000万円分にのぼっています。
警視庁は偽サイトなどで盗み取られた予約サイトのアカウントやカード情報が悪用されているとみて、捜査を進めています。
警視庁は捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。
【見た目では判別できない巧妙な偽サイト】
警視庁によりますとこうした偽サイトの多くは本物のウェブサイトのコードをコピーして作成されていて、フォーマットや色、文字のフォントまで同じで、見た目では判別できません。
URLも、本物と比べて文字列の一部がわずかに違うだけのケースが多いということです。
● 不正発券の手口と予防策は
JR東海の予約サイトでは、クレジットカード情報を登録して購入を申し込むとQRコードが発行され、そのQRコードを駅の券売機などにかざすことで、紙のチケットを受け取ることができます。
警視庁は本物そっくりの偽サイトに誘導して個人情報を入力させるいわゆる「フィッシング」の手口で予約サイトの利用者の氏名や会員ID、カード情報、暗証番号などが盗み取られ、悪用されたとみています。
以下ソース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241024/k1001461768...
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