>>52 そこが難しいところで、例えば
>>47の図だと、性分化疾患(DSD)の人は、XY染色体(男性)なのに女性ホルモンが出まくりで、性腺、卵巣、精巣の異常により、女性器を持っている人(子宮や卵巣まである)がいたり、
DSDには、例えば「XXY(クラインフェルター症)」や「XYY(ヤコブ症)」「Xだけ(ターナー症)」と言う染色体を持った人もいるらしい。
(YYやYだけと言う人はいない(魚などにはいる))。
X染色体だけの人もいるという事は、すなわち「ヒト」と言う生物は基本的に女性であり、Y染色体は男性化をする小さなきっかけ(雄決定因子)に過ぎず、実際、顕微鏡で見ると、X染色体はY染色体の3倍の大きさと数らしい。
Y染色体には生命を維持していく能力(情報量)も無いため、YYやYだけの場合、受精した瞬間の「胚」と呼ばれる段階で死ぬそうだ。
「Y染色体が混入しているなら絶対に男性」と言い張っても、それは根性論みたいなもので、実質的に生物学的には、Yが有ってもほぼ女性もしくは女性と言うDSDが存在してしまう。
結果として、X染色体とY染色体の関係性を考えれば、男性選手の枠に女性の選手が紛れ込む確率(
>>51のタイプ)よりも、今回の様に女性選手の枠に男性に近い女性が紛れ込む確率の方が圧倒的に多いという事がわかってくる。
更に複雑な事態だと分かるのが、DSDの人間にも二次成長(思春期)がある事だ。
今まで男性に近い形、あるいは女性に近い形だったのに、ホルモンの変化で今までとは逆の性に限りなく近い性腺、内外性器になる人もいたりするので、人生でに2~3回くらい性別が変わるDSDの人もいるはず。
しかしながら、そうなると、
>>49 のパラリンピック枠になる気がするが、ここでDSDである事をベースにしたうえで、
先天的に(本人が生まれながら男女のどっちのつもりになっているか?
後天的に(生後、男女のどっちで育てられ、本人もそのつもりになっているか?)と言う、いよいよトランスジェンダーの話になって来る。
そして今のIOCの意向のままであれば、DSDで心が女性であれば基本的にパラリンピックでも女子扱いになるという段階なのだろう。
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