目下、小池百合子都知事(71)が先行し、前参議院議員の蓮舫氏(56)が追う展開となっている東京都知事選。
劣勢を挽回したいなら、蓮舫氏は公約に「天下り撲滅」を加えてみるのがよいかもしれない。
何しろそれは、小池都知事がついぞメスを入れられなかった都の「暗部」なのだから――。
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「彼女は“東京大改革”などと言っていますが、“天下り撲滅”を訴えたことは一度もありません」
そう語るのは、『築地と豊洲』(都政新報社)などの著書で小池都政を批判してきた元都庁幹部の澤章氏だ。
「あえて言うならば、役人を手なずけるために、天下りを温存したほうが得だと思っているから残しているのではないでしょうか。
そこに手をつけると、役人からの反撃を受けたり、関係がぎくしゃくしたりする可能性があるから、そういう面倒なことはやめた、という感じだと思います」
そして、彼女のごく身近な人物の処遇にも、天下りの慣習などが“利用”されているのである。
例えば、小池氏の元特別秘書で、地域政党「都民ファーストの会」の代表を務めたこともある野田数(かずさ)氏(50)だ。
・・誰もが疑問に思う人事
「野田さんは小池さんが知事になった当初から右腕として支えていた方ですが、途中から関係がぎくしゃくするようになったといわれています。
そして2019年に東京都の外郭団体の一つである『東京水道サービス株式会社』(当時)の社長に就任するのです。
仲違いした野田さんを放逐してしまうと何を言われるか分からないので外郭団体の社長の座を用意したのではないか、とささやかれていました」(澤氏)
「東京水道」社長の座はこれまで、東京都の水道局長が定年退職した後に天下るポストだった。しかし、
「小池さんはそういう経緯を差し置いて、自分の子飼いの、政治的に任用していた人をあてがった。
水道事業の経験がない野田さんが『東京水道』の社長に天下るなんて、誰もが疑問に思う人事です。
小池さんの命を受けた副知事や総務局長が野田さんでもできそうなポストを探し、『東京水道』社長という案を提示したのでしょう」(同)
ちなみに、「東京水道」の平均役員報酬は約1200万円だ。(以下略)
https://www.dailyshincho.jp/article/2024/06261132/?all=...
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