■原因は歩留まり
GoogleのPixelシリーズに搭載されているTensorチップセットはサムスンのExynosをベースに、
Googleがカスタマイズした機械学習機能が追加されたモデルになっています。
そのため、性能面では同時期に登場する競合のQualcommが作るSnapdragon 8シリーズやMediaTekのDimensity 9000シリーズに対して劣っていることが多く、
それが原因なのかGoogleでは完全独自のチップセット開発を計画しています。
このGoogleが完全独自で開発するチップセットのTensor G5については過去に通関で必要となる積荷目録に
TSMC 3nmを使う可能性が指摘されていましたが、韓国Business Koreaが業界筋から入手した情報でも
GoogleがTSMC 3nmが活用されることが確認され、その理由も推定されています。
Business Koreaによると、Googleが独自開発を行うことに加え、チップセットのトランジスター密度や構造なは
TSMC 3nmを活用することが確認されているとのことで、過去に登場している積荷目録との情報やリークなどを合わとTSMC 3nmの採用は確定と言えます。
また、GoogleがTensor G5で今まで使っており関係性そして、ノウハウもあるサムスンファウンドリーから新規でTSMCに切り替えた理由として、
サムスン3nmは他の記事でも言われている通り歩留まりが極めて悪い他、電力効率の観点でもTSMCのほうが優れているとのことです。そのため、Googleとしては今までの関係性を断ち切って新たにTSMCに遷ったと見られています。
コメント
GoogleのTensorは元々サムスンのExynosをベースに開発されていたため、サムスンファウンドリー以外での製造は不可能だったという縛りもありましたが、独自開発に遷った瞬間にファウンドリーを切り替えるということはGoogleとしても歩留まりなどサムスンファウンドリーのパフォーマンスに不満を抱いていた可能性がありそうです。
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