ジブリ作品などの作曲家として知られる久石譲さん。
その久石さんの音楽を勝手にアレンジして使用した無許可の“久石譲コンサート”が今、韓国で横行している。
FNNが編曲した本人を取材すると、「演奏団体が解決すべき問題だ」という身勝手な回答が返ってきた。
■「魔女の宅急便」の「海の見える街」はほぼ同じに聞こえる…
韓国・北東部で6月1日に開かれた、無許可“久石譲コンサート”の会場内には多くのジブリファンが集まっていた。
その先には、大きく書かれた「Hisaishi Joe」の文字が見える。
本人の許可がないにも関わらず、久石さんの名前が書かれた看板の前には嬉しそうに写真撮影する子供もいた。
まるで久石譲さんが出演するかのような看板だが、このコンサートでは、原曲者の許可なくアレンジ、編曲された楽曲が演奏されている疑いがある。
久石さん側から異例の声明が発表されている。
どのように編曲されているのか、久石さんの代表曲、「魔女の宅急便」の「海の見える街」を原曲と聞き比べてみると、演奏している楽器に違いはあるものの、原曲と“ほぼ同じ”のようにも聞こえる。
オーケストラによって演奏された曲に観客たちは拍手喝采だったが、コンサート参加者の中には、「(久石さんが)オーケストラの指揮をするのかと思いました。
(会場に)来てパンプレットを見て出ないと分かりました」と勘違いしていたジブリファンもいた。
■無許可編曲者「演奏団体が解決すべき問題」
なぜ無断で編曲を行っているのかーー?
FNNは、長年にわたって久石さんの曲を無許可でアレンジしてきたという編曲者に取材すると、「曲の原作者にいちいち連絡はしない。
私にとっては食べていくためにやっていることです」「私たちは公演をするから編曲をするんです。演奏団体が解決すべき問題だと思います」という身勝手な答えが返ってきた。
そこで、コンサートの主催者に直撃取材すると、「現在、私たちはと当事者(久石さん側)と直接やり取りしている状況です」と抗議声明を受け、久石さん側と話し合っていると主張した。
こうした無許可の楽曲利用が横行している背景には韓国での“ジブリ人気”があるとの見方もある。
2023年10月に韓国で公開されたジブリ最新作は2週連続で興行成績1位。
2024年3月には済州島に公式ジブリショップがオープンしている。
しかし、こうした無許可での公演について韓国の弁護士は「彼が明白に(名前の)使用を拒否しているため、今後は許容されない方向で法律的に判断されると予想されます」と指摘する。
https://www.fnn.jp/articles/FNN/709167?display=fu...
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