「ヨーロッパで、無印良品が”破産”したらしい……」
X上の一部で、そんなニュースが先週、話題になった。
筆者は最近、無印良品に注目し、現地へのフィールドワークや文献調査を行っていた。その中で感じたのは、
「特に都会や都市部では、数年前ほどの勢いがなく、少し飽きられているかもしれない……」ということだ。
会社側もこうした状況を理解しているようで、さまざまなテコ入れ策が見られる。
そこで本記事では、欧州の無印良品の破産を一つのきっかけとして、無印良品の現在の姿を紹介したい。ポイントは、
①国外市場では、欧州市場で苦戦し、東アジア市場にシフトしている
②国内では既存店の改革を行い、地方出店を加速させているが、厳しい状況は続いている
③ただし、地方でのブランド力はあり、ブランディング的に見ても地方出店には分がありそう
という3点だ。
英・ガーディアン紙の記事「無印良品ヨーロッパ、英国の主要繁華街の苦境で管財人を任命へ」によると、
「日本の衣料品・家庭用品小売業、無印良品のヨーロッパ部門が管財人を選任することになり、苦境にあえぐ英国の主要繁華街にまた暗い兆しが見えてきた。
ロンドンに6店舗、バーミンガムに1店舗を構える小売業者の広報担当者は、この動きは『計画的な戦略的事業再編』の一環であり、まもなく合意に達する見込みだと述べた。
同社は、このプロセスが店舗やスタッフ、チェーン運営全般に直ちに影響を与えることはないと強調した」とのこと。
一見センセーショナルに映る「破産」という文言。運営元である良品計画も、3月25日には「特定子会社の異動に関するお知らせ」というリリースで、
MUJI EuropeLimitedへの20,000,000英ポンド(約38億円)もの増資をひっそり(?)発表している。
日本とは法律も違うはずなので、「破産申請をしたのか、これから入るのか」を、担当編集経由で良品計画に問い合わせたところ、
「英国民事再生手続きに掛かる財産管理人の候補者選定をした」「ただ、欧州からの撤退ではない」とのことだった。(以下略)
https://toyokeizai.net/articles/-/74528...
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