2011年の報告
「紅麹による肝機能障害」
http://www.drugsinfo.jp/2011/03/04-00010... 有害作用
3ヵ月までの経口による使用では殆どの事例で有害作用は見られなかった。
更に長期になった場合はnon dataのため判断不能。胃の不調、胸焼け、鼓腸、眩暈、肝機能障害を惹起する可能性。
稀に重篤な肝障害。紅麹を吸い込んだ後、重篤なアレルギー反応を生じる可能性がある。
18歳未満の小児については安全性未確認、摂取禁止。
妊婦・授乳婦は摂取禁止。肝臓疾患の者は摂取禁止。
紅麹摂取者はalcoholの飲用により肝機能障害の危険性上昇。
コレステロール降下作用を有するStatin系薬剤を服用中の者では紅麹の摂取は禁止。
その他、紅麹の有害作用について次の報告がされている。
*紅麹の副作用として頭痛、胃炎、腹部不快感、筋肉痛、腎障害、肝臓酵素活性の上昇を惹起することがある。
臨床試験ではその他に胸焼け、鼓腸、眩暈などの副作用はあったが試験を中止するほどではなかった。
*肝不全患者およびそのリスクのある人、肝機能検査で異常が見られた人は使用を避ける。
*紅麹に含まれるメビニン酸により、HMG-CoAレダクターゼ阻害剤(Statin系薬剤)と同様の横紋筋融解が起きることが考えられる。
*simvastatin(HMG-CoAレダクターゼ阻害剤)40mg/日の使用による筋障害の経験を有する高脂血症の女性(61歳)が、
紅麹のハーブ製剤を1,200mg/日、約3ヵ月間摂取したところ、激しい広範囲の筋痛と血清クレアチンキナーゼ値の上昇を示したという報告がある。
*62歳女性がモンテルカストナトリウム(気管支喘息治療薬)とフルオキセチン(抗うつ薬)を併用し、さらに紅麹米600mg/カプセルを2カプセル/日、4ヵ月程度摂取したところ、
吐き気、嘔吐、下痢、悪寒、発熱などの症状を10週間呈した後、症候性肝炎と診断された。症状は紅麹米の摂取中止により改善した。
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