毎年食のトレンドを反映するとして知られている「世界のベストレストラン50」のアジア版「アジアのベストレストラン50」が3月26日に開催された。
アジア各地で開催されるこのアワードだが、この度初の開催地となったのは、韓国・ソウル。
カンナムの五つ星ホテル、グランド インターコンチネンタル ソウル パルナスの会場にはシェフや関係者、メディアなど800人以上が詰めかけた。
背景には、K-Popの成功に続き、K-Foodと名付けた、韓国料理を普及推進する韓国政府の積極的な働きかけがあった。
招致に関わった韓食振興院のラルフィー・ソン氏は、「1年かけて準備してきたイベント。多くの海外シェフが訪れ、地元のシェフたちとの交流が図れたことで、
今後韓国の食がより一層昇華されるはず」と、ここからのさらなる食文化の発展を期待する。
・「その土地らしさ」の表現
今回のリストで、日本は昨年よりは1店少ないものの、9店が50位以内にランクインした。
今回の結果から読み解けたことの一つは「センス・オブ・プレイス(その土地らしさ)」というべき傾向だろう。
今年アジアNo.1となったのは、フォーシーズンズホテル東京 丸の内にあるモダンフレンチ「セザン」。
イギリス出身のダニエル・カルバート氏は、日本の食材への敬意を中心に据え、その味を引き出すために、フランスのみならず、中国や日本の技法も応用している。
過去に香港に住んでいたこともある彼は、「無理やり日本料理っぽくや中国料理っぽくするのではなく、香港や日本で暮らすうちに吸収した、
その土地の味覚を、西洋料理のフォーマットで表現する。
頭で考えてもなかなかしっくりこない。逆に、『この土地らしさ』が自然に生み出された料理を提供している」という。(以下略)
・順位(すべての順位は記事を参照)
1. Sézanne|東京
2. Florilège|東京
3. Gaggan Anand|バンコク
4. The Chairman|香港
5. Wing|香港
6. Nusara|バンコク
7. Sühring|バンコク
8. Den|東京
9. La Cime|大阪
10. Odette|シンガポール
11. Sorn|バンコク
12. Le Du|バンコク
13. Mingles|ソウル
14. Narisawa|東京
15. Burnt Ends|シンガポール
https://forbesjapan.com/articles/detail/69966?module=t...
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