文化財庁が国家無形文化財への指定に向けて闘牛を調査対象としたことが、動物団体の反発にあっている。
文化財庁は、今回の調査は毎年実施しているものに過ぎず、まだ文化財指定を検討しているわけではないという立場だが、
動物虐待だとの世論が強い闘牛の文化財指定を検討するのは正しくないと主張する声があがっている。
動物保護団体「動物自由連帯」は31日に発表した「闘牛の国家無形文化財指定に反対する」とする声明で、
「文化財庁は動物虐待である闘牛についての国家無形文化財指定の検討を直ちに中止すべきだ」と述べた。
そして「闘牛はすでに長きにわたって動物虐待だとの意見が提起されてきており、それに共感する市民も多い」と語った。
昨年に緑色党と全羅北道緑色党が発表した世論調査によると、市民の60.9%が闘牛大会への予算支援に反対している。(一部略)
国家無形文化財は歴史的、芸術的または学術的に価値の高い無形の文化を文化財に指定するもので、関連法令に則って調査団が設置され、
無形文化財委員会による検討と審議を経て最終的に選定される。
しかし調査が行われるとしても、文化財指定へとつながるわけではない。
文化財庁無形文化財課のイ・ジェピル課長は、「自治体から調査対象として申請されれば、すべて検討することになっている。
現在のところは関連調査リストを受け取った水準であり、審議や検討などはなされていない」と述べた。
動物自由連帯は「闘牛の歴史と伝統は牛を直に戦わせる行為によってでなくても保全できる。
慶尚南道昌寧郡霊山面(チャンニョングン・ヨンサンミョン)で行われる『霊山牛頭当て』は、木を組んで作った牛を肩に担いでぶつけあう遊びで、
国家無形文化財に指定されている」と述べた。
そして「十分に別のやり方で伝統を維持できるわけで、動物虐待を伝統として美化するなどということがあってはならない」とした。
これまで地域の環境団体や動物団体は、闘牛を育てるとして草食動物である牛にヘビやドジョウを食べさせたり、訓練を名目にタイヤを引かせたり、
山を走らせたりなどの行為も動物虐待だと指摘してきた。
https://www.hani.co.kr/arti/animalpeople/human_animal...
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