インドカレーと聞くとバターをたっぷり使ったバターチキンカレーを最初に思い浮かべる人は多いはず。
インドにはバターチキンカレー発祥の店であることを主張する店が複数あるのですが、ついに発祥の店を名乗る権利を巡る裁判が始まることとなりました。
裁判で争うことになったのは、ニューデリーに店舗を構える老舗料理店「モティマハル」と同じくニューデリーに2019年にオープンした「ダリヤガンジ」です。
モティマハルを経営するグジュラル家は
「バターチキンカレーは1930年代に当時の店主であるクンダン・ラル・グジュラルが残ったタンドリーチキンを消費するために発明した」と主張しています。
モティマハルはバターチキンカレーだけでなくタンドリーチキンを発明したこともアピールしています。
一方で、ダリヤガンジは2019年にオープンした比較的新しい料理店ですが、公式サイトには
「クンダン・ラル・ジャギのレシピが時を超えて受け継がれた」と記されており、昔ながらのレシピを受け継いでいることがアピールされています。
このクンダン・ラル・ジャギとは、モティマハルでクンダン・ラル・グジュラルと働いていた経験を持つ料理人とのこと。
ダリヤガンジのオーナーは「私の祖父であるクンダン・ラル・ジャギはモティマハルが1947年にニューデリーへ移転する前にクンダン・ラル・グジュラルと一緒に働いていた。
バターチキンカレーは2人が一緒に働いていた際に発明された。よって、ダリヤガンジも『バターチキンカレー発祥の店』を名乗ることができる」と主張。
さらに、同オーナーは2018年にバターチキンカレーの商標を申請しています。
モティマハルを経営するグジュラル家はダリヤガンジに対して24万ドル(約3500万円)の損害賠償を求めて訴訟を提起しました。
さらに、グジュラル家は「バターチキンカレー発祥の店」を名乗る権利も求めています。
裁判の次回の公判は2024年5月に実施予定ですが、海外メディアのThe Guardianは
「インドの法廷のゆっくりしたペースを考慮すると、バターチキンカレーに関する喫緊の問題は何カ月、あるいは何年も解決されないかもしれない」と指摘しています。
https://gigazine.net/news/20240129-india-court-butt...
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