群馬県が近く撤去する方針を示している県立公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑について、東京都のアーティスト滝あさこさんと飯山由貴さんが26日、
撤去中止を求めた要望書を県に提出した。2日間で集まった4千人以上の賛同人の名前もつけた。
2人はX(旧ツイッター)などで24日正午すぎから賛同人を募った。26日午前10時までに4317人が賛同した。
奈良美智さんなどのアーティストや、高校生など学生の賛同も多かったという。県関係者は150人程度で、県外の人が多かった。
提出後の会見で飯山さんは「歴史を未来に伝える唯一の手がかり」と碑の重要性を訴えた。
会見には、県立近代美術館で2017年、碑をモチーフにした作品を県の指導により撤去することになった白川昌生さんも同席した。
白川さんは「(碑がなくなれば)社会の記憶がなくなってしまう。歴史や事実を再生できなくなる」と話した。
日本キリスト教団群馬地区も同日、碑の撤去中止を求める声明を知事あてに出した。
声明では「いのち、人権、平和を踏みにじる行為を世界に発信することになる」
「過去の出来事を忘れるように県民を導くおつもりですか」と県の方針を批判し、「追悼し続ける義務がある」と碑の存続を求めた。
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群馬県が県立公園「群馬の森」(高崎市)にある朝鮮人追悼碑の撤去に乗り出す29日を前に、
撤去される追悼碑を見ておこうと現地入りする人が相次いでいる。
「記憶 反省 そして友好」と刻まれた追悼碑の前には26日も、写真や動画に収めたり、
「撤去しないで」と書いたメッセージや折り鶴、花を手向けたりする人が続いた。
県は撤去工事を安全に進めるため、29日~2月11日に公園を全面的に閉鎖する。追悼碑を見ることができるのは、28日夕までという。
https://www.asahi.com/articles/ASS1V7G4SS1VUHNB00R.h... ↓ 群馬県に撤去の中止を求める要望書を出した飯山由貴さん(奥)と白川昌生さん。
後ろの「わたしはわすれない」と書かれたのぼり旗は白川さんの作品 = 2024年1月26日午後2時11分、群馬県庁、川村さくら撮影
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