これはロシアが悪い
ウクライナ捕虜65人乗せた輸送機が墜落
ロシアは「ウクライナ人の命もてあそんでいる」とゼレンスキー氏
https://www.bbc.com/japanese/6809037... ロシア輸送機がウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州に墜落する瞬間。BBCはこの動画が本物であることを確認した
ウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド州で24日、ウクライナ人の戦争捕虜らを乗せたロシアの輸送機が墜落した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、「ウクライナ人捕虜の命をもてあそんでいる」とロシア政府を非難した。ロシア側はウクライナが同機を撃墜したとしている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は墜落について国際的調査の実施を求めた。
ロシアは、ウクライナ人の戦争捕虜65人とロシア人乗組員6人、同行要員3人を乗せた輸送機「イリューシン76」をウクライナが撃墜し、生存者はいないとしている。
また、ウクライナとの捕虜交換のため、ウクライナ人捕虜を輸送中だったと主張した。
ウクライナの軍情報当局は、以前のように安全な領空を確保するよう求められてはいなかったとした。
このコメントは、ロシア輸送機の撃墜を暗に認めたものと受け止められている。ただ、ウクライナの軍情報当局は、搭乗者について信頼できる情報はないと強調した。
ゼレンスキー氏は24日遅くにビデオ演説で、「ロシアがウクライナ人捕虜の命や、捕虜の親族の心情、そして我が社会の感情をもてあそんでいるのは明らかだ」と述べた。
そして、「すべての明確な事実が立証されなければならない」と強調した。ゼレンスキー氏は25日に予定されていた自身の誕生日に関連した地方訪問をキャンセルした。
《搭乗者全員が死亡と》
ソーシャルメディア上で共有された動画には、ベルゴロド市の北東70キロメートルにあるヤブロノヴォ村付近で24日午前11時ごろ、航空機が墜落して爆発が起き、炎が上がる様子が映っている。
ベルゴロド州のヴャチェスラフ・グラドコフ知事は、航空機は住宅地近くの野原に墜落し、搭乗者全員が死亡したと述べた。
ウクライナ紙「プラウダ」によると、ウクライナ軍参謀本部は当初、墜落機はロシアのS-300防空システム用のミサイルを輸送中だったと説明。戦争捕虜には言及しなかった。
搭乗者の詳細について独自に検証することはできないが、ウクライナの軍情報当局は「合意に至った取り決めに基づいて、わが国の防衛者の安全を確保する」責任はロシア側にあると述べた。
また、「以前にも何度もあったように、決められた時間に」領空の安全を確保する必要があるとの連絡を受けることは、今回はなかったとした。
「これは戦争捕虜の命と安全を脅かすことを目的としたロシアの意図的な行動」だと、情報当局は付け加えた。
ウクライナとロシアは開戦以来、多数の捕虜を交換している。
BBCのスティーヴ・ローゼンバーグ・ロシア編集長は、2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始したのはロシア側であるにもかかわらず、ロシアが今回の輸送機への攻撃を利用してウクライナを侵略者に見せかけようとしているのは明らかだと指摘した。
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