はじめからサーモンを取り扱っている店だと知っていれば頼むのに躊躇は不要だが、もしお品書きに載っていない場合、注文することはマナー違反となるのだろうか。
「銀座の高級寿司屋のなかにもサーモンを扱う店が出てきていますので、職人にサーモンを扱っているかどうかを尋ねるのがマナー違反ということはないと思います。
ただ、最初からサーモンを食べたいと考えているのであれば、できれば事前にそのお店が扱っているかどうかを調べておくほうがスマートでしょう」
・追加でネタを注文しても問題ない
ちなみに最近の日本の高級寿司屋では、おまかせコースや価格別のコースをネット予約して来店するのが主流である。
この場合、お品書きに記載されていないネタを追加で頼んでもいいものかどうか、わからない人も少なくないだろう。
「追加でネタを注文するのはもちろん問題ありません。ただ追加注文するとしたら、コースが終わった後のほうが望ましいでしょう。
その店の大将の考え方やスタンス、主義によってさまざまですが、基本的に江戸前寿司は大将が店の世界観を表現するため、
その日に何を召し上がっていただくか、そしてそれをどういう順番で握るかが決められているからです。
ですから、もっと食べたいというときは、コースの世界観を充分堪能し終わってから注文するのがいいでしょう。
ちなみに、お客様の要望に合わせてコースの内容を変えて握ってくれる高級寿司屋もあります。
そういうスタイルのお店の場合は、『赤身魚より白身魚が食べたい』という要望や『貝類が食べたい』などの要望を伝えてみてください。
サーモンを始め、お品書きに載ってないネタは提供できない場合も多いですが、『サーモンが好きなので脂身の乗った魚ありますか?』というような注文の伝え方をするのはいいと思います」
・コミュニケーションを楽しむ場
高級寿司屋に対して心理的な敷居の高さを感じ、要望を伝えるのは恐縮してしまうかもしれないが、「基本的になんでも伝えてほしい」と考えている大将は多いんだとか。
「できるだけお客様のニーズを聞いて、そのお客様におすすめなものを提供して、食事を楽しんでいただきたいと考える職人さんは多いもの。
ただの食事ではなく、店の空間や過ごす時間を含めて食事以上の価値を感じてほしいという想いで、『美味しかったよりも楽しかったと言われるほうが嬉しい』と仰っていた職人さんもいました。
高級寿司屋は大将や職人とのコミュニケーションを楽しむ場とも言えますから、要望があればぜひ伝えてみてください」(以下省略)
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