国税局 富裕層徴税強化専門チーム設置

国税局が海外の妻名義の口座情報を入手、男性「自分の預金です」…富裕層の申告漏れ相次ぎ専門チーム設置
2024/01/15 10:15

　国内外に多額の資産を持つ富裕層の申告漏れが相次いでいる。昨年６月までの１年間の税務調査で、過去最高額９８０億円の申告漏れが指摘された。
福岡国税局管内（福岡、佐賀、長崎県）では１件当たりが２８７９万円と過去最高で、１億円超の大口事案も確認された。
海外での投資や取引に伴う申告漏れが目立ち、国税当局は富裕層の調査に力を入れている。
【中略】

「富裕層プロジェクトチーム」設置

国税当局は、有価証券や不動産の大口所有者や、所得が継続的に高額な人などを富裕層としている。

　国税庁によると、富裕層に対する昨年６月までの１年間の税務調査で確認された申告漏れ９８０億円（２５３３人）は、統計を始めた０９年度以降最高額。うち海外投資関連が５１４億円で半数を超えた。福岡国税局管内の申告漏れは２２億４５００万円（６６人）。１件当たりの申告漏れ２８７９万円、同追徴税額５８５万円はともに過去最高だった。

　野村総合研究所は金融資産から負債を引いた「純金融資産」の保有額１億円以上５億円未満を「富裕層」、５億円以上を「超富裕層」とする。同研究所の推計では、２１年の富裕層・超富裕層は１４８・５万世帯で１０年前より６７・５万世帯増えた。全世帯の約２％だが、保有する純金融資産は３６４兆円で全体の約２割を占める。

　国税庁は全１２の国税局・国税事務所に「富裕層プロジェクトチーム」を設置。海外の税務当局と連携しながら監視を強めている。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240115-OYT1T50073...

返信する